人生初整骨院に行ってみた

今日は@NakataMahoさんに招待講演を頼んでいたのだが、午前中は研究室の紹介など。「日本の情報系の大学院って存在価値あるの?」という疑問を突きつけられるが、自分もいまの日本の情報系のレベルは世界水準では高いとは言えない(もちろん分野にもよるし、個々人で傑出した人はいるが)ので、なんとかできたらなとは思っているのだが、なかなか道のりは遠い。だからといって性急に片がつくものではなく、時間をかけてなんとかするしかないのだろうけど。

午後「研究機関や大学はOpenOffice.orgにどのような参加ができるか」というテーマでお話いただく。産総研にいるM1の人たち2人も参加したい、ということで、遠隔でつなぐ、と自分的には初めての体験。III期の授業だから参加者は40人くらいかな、と思っていたのだが、100人近くいてびっくり。詳しくは奈良先端大で講義「研究機関や大学はOpenOffice.orgにどのような参加ができるか」という@NakataMaho さん自身によるレポートを参照されたい。

個人的な感想としては、@NakataMaho さんが OpenOffice.org に参加してくれる若い人たちがほしい、という気持ちはよく分かるし、こういう手順を踏まないといけなくて面倒くさいけど、自分は踏んだのでお手伝いできますよ、という他の人ではできないような非常に貴重なお話をされているのは分かるのだが、ほとんどの人は「なんで OpenOffice.org の開発に参加しなくちゃなんないの」と思っているのではなかろうか(そしてポカーンという感じになっている)と見受けられたので、最後時間超過していたけど「開発に参加するインセンティブはなんなのか」という質問をしてみたり。もう少し質疑の時間があるくらいでいいのかな? 次回どなたかに招待講演をお願いするときには、60分くらいで作ってもらえるように伝えたほうがいいのかもしれない。

ただ逆にピンポイントに「こういう話が聞きたかった」という人にはとても有意義な時間になったようで、NAIST でもソフトウェア工学講座という研究室がオープンソースソフトウェア開発に関する研究をやっていたりして、質疑でもかなり突っ込んだ質問をしていて、なおかつ講義終了後も @NakataMaho さんを囲んで1時間近く話し合ったそうで、伝えたい人に伝えたいメッセージが伝わった、という点では成功だし、@NakataMaho さんのトークもしっかり狙いが絞れていたのだと思った。

先ほどの質問に対する @NakataMaho さんの答えに対する自分の理解は、オープンソース開発に参加するインセンティブは人それぞれだが、自分がやりたいことをやる、というのと、外から自分がどう見られるか、というのは別なので、外からどう見られるかが重要だとすると(たとえば「Google に入社したいからオープンソース活動します」とかいうのがインセンティブだとすると)、どうするかは難しい、ということかな。 まあ、深く考えずとりあえず参加してみて楽しかったら続ければいいし、つまらなかったら止めればいい……という楽観的な方が楽しめるとは思う。

ともあれ、遠方からどうもありがとうございました! && また機会があればどうぞよろしくお願いします!!

トーク終了直後、東京とのテレビ会議があるので急いで研究室に戻ってみたのだが、すでに終了していたようだ。あれ〜……。松本先生が自分の代わりに説明してくれたらしいが、自分で説明できると思って10分で作った資料だったので、ちょっと申し訳ないことをした。

16時から意味談話解析勉強会。今回は id:syou6162 さんが 論文100本ノック #70 A Mixture Model with Sharing for Lexical Semantics (EMNLP 2010)ということで紹介してくれた。自分たちの研究室でも generic pattern/instance という「どのカテゴリにも属さず (あるいは複数のカテゴリに属し)、意味ドリフトを引き起こす単語集合」をなんとかしよう、という話を最近やっているので、background という generic pattern/instance に相当するような単語を生成するクラスタを用意して意味解析、というのはなかなかきれいでおもしろい。
夜、検索して近くの整骨院に行ってみる。(治るかどうか、というより、ものの試しに、という好奇心のほうが強いが、こういうところも自分は人柱根性が……)

まずは背中の血行をよくする、と電気治療。次に足の血行をよくする、と足マッサージ器 (要するに、単に時間を稼いでいるだけなんだろう)。実際の治療っぽいのはストレッチを手伝ってくれたところなのだけど、これは自分一人でもできるといえばできる。お金を払ってジムに行ったほうが、お金のかからないジョギングより続きそうに思う、というのと同じだろうか?

あと、なにやらお客は30-50くらいの女性ばかりいてびびる……しかも常連っぽい? (数日に1度来ている?) 身体を治療するというより、施術する人 (30歳前後の男性)とのトークを楽しむために来ているように見える (そういう意味では、きちんと求めるサービスを提供している。自分が求めるサービスではないが……)。

今週もう一度来てほしいと言われたので迷うが、火曜日にもう一度来ることに。これで終わりだとよいのだけど……