夫婦生活を円満にするためには毎日の努力が大事

NL 研2日目。昼は manab-ki くんが来ていたので東北大のみなさんとタイレストラン メナムのほとりへ。相当混んでいたがなんとか入れた。

会計のとき manab-ki くんが(ランチの前にコンビニに寄っておろしてきた)千円札を2枚取り出して「社会人パワー……」と言うので、学生さんたちの分を社会人たちで払う。思えば自分も ryu-i さん nozomi-k さんたちにたくさんごちそうしてもらい、「自分たちに返さないでいいので後輩にも同じようにしてあげてください」と言われていたので、基本的に後輩の人たちを初めて食事に連れて行くときにはごちそうすることにしている。「乾研の伝統みたいですよ」と言うと @underspecifiedさんが「それはいい伝統ですね」とおっしゃる :) 自分もこれは悪くない伝統だと思うので、乾研の方々は後輩に申し送りしてください (笑)

さて、午後の「解析」のセッションがお目当てで来たので、係り受け解析や形態素解析、ゼロ照応解析の話について聞く。割とこういう基盤技術でもまだやり残されていることはたくさんあり(ゼロ照応なんかはまだリソース作成段階の技術だが)、アイデアあれば研究できそうだな、と思ったり。

夕方は初台のDeNAオフィスに移動。1時間ほど話して帰ってくる。いろいろできそうなことはあるのだが、そもそも Willcom (PHS) と iPhone しか持っていない自分には、いくら想像力を駆使しようと、なかなか厳しいものがある……(社員さんは全員いわゆる「ガラケー」を持ってらっしゃる)。自分は iPhone だけがよいと思っているわけではないし、Android にも「ガラケー」にもそれぞれよいところはあると思うのだが、自分が使っていないものについてなにか考えるのは相当難しいな、と思ったりする。

夜は学部時代の同期会。神楽坂の地酒喝采 かも蔵にて(飯田橋から歩いたが)。日本酒のコレクションが相当あってびっくり。ここはいい。

文III16組(フランス語)の98年入学の同期で、入学したころはみんなどういう仕事やどういう未来があるかなんて分かっていなかったのだが、こんなふうになっているとは……。文IIIの人たちは、たぶん少なくとも1年生か2年生くらいの段階で OB/OG の人たちがどうなっているのか話を聞く機会があったほうがいいように思う。

みんな学部1-2年のころは浮世離れした(「どうせなんとかなるだろう」みたいな)考えをしているのだが、結局どうもならず手に職をつけたり学問的な興味とは全然違う仕事に就いたり(それはそれで悪くないと思うが)、みんなにこういう将来が待ち受けていると分かっていたら少なくとも自分は文IIIには進学していなかったと思うし、最初から文I文IIに進学する人の気持ちも(高校生のときはちっとも分からなかったが)いまなら理解できる。

あと結婚生活の話題なんかが出るところも、さすが卒業してからだいぶ経っているなぁ、と思う。@pinkmac さんのブログで釣った魚にエサをやらない夫を持った妻が読みたい本三冊。というタイトルで紹介されている本、一応全部読んでみたのだが、「ベスト・パートナーになるために」

がすばらしい。最初の2章くらいはだるい話が続くのだが、3章くらいからそれぞれ男女が典型的にどういうシチュエーションでどう感じるかを「翻訳」してくれていて、そういうときどう行動すればいいのか、ということが説明されている。これを読む前は妻の言動・行動をいろいろ誤解していて、もっと言うと誤解しているのは分かっていてもどうすればよいのか分からなかったのだが、これを読んでから喧嘩をする頻度が激減したように思う (もともと遠距離結婚なので、喧嘩したらその日か遅くとも翌日には仲直りするのだけど、全く喧嘩しないわけではない。「落ち込んでいるようなのに心配事を打ち明けてくれない」ということだけでも喧嘩するので……)。

この本すごくためになったのだが、オビに江原啓之による推薦文が書いてあるのが自分的には著しくマイナスポイント。せっかくいい内容なんだから、こんな人に頼まずちゃんと内容で勝負すればいいのに。むしろ彼の宣伝文句があることで買う人が増えるような本だと思われていることががっかりである。

飲み会の開始時間が8時というのもびっくりしたが、8時ちょうどに自分が着いてもまだ誰もいなかったり、いったいみんなどんだけ仕事しているんだ(31-32歳だと思うが)、と気の毒になったり……。みんな生活は楽しくやっているようだが、自分はそういうトラックには乗れなかっただろうなぁ、と思い返してみたり、とぼとぼと帰り歩きながら考えるところ多少。