たまに人生に迷うアラサー研究者のごはん会 in IBISML 2010

例のごとく午前中はIBISML に参加。牧野さんの「ノンパラメトリッ クベイズに基づく統計的機械学習」を聞いて、Infinite HMM (iHMM) について聞くのは何回目かなのだが、ようやく「ははぁ、そういうことか。自分もベイジアンになるべきか」と考えたりする。そういえば先日 @tarowatanabe さんもベイズおもしろいとおっしゃっていたので、NAIST でもやりましょうか(自分の能力的にたぶん来年)。

そういえば牧野さんとは昨日の懇親会で初めてお会いしたのだが、「LiLFeSを作った人です」と紹介されて分かってしまう人は業界人(笑) LiLFeS.info なるページまでできている……。奥さんの分野も自分の妻の分野と近かったり、お互いの奥さんの経歴が異常に似ていたり、松本研に今年入学した shuhei-k くんが牧野さんの研究室出身だと聞いたり、いやはや、びっくり。

お昼ご飯は蕎麦ダイニング・慎というところに行ってみたのだが、なんだか午後のトークで緊張していたせいかなんなのか、あまりおそばはおいしくなかった。ご飯もの(どんぶり)はおいしかったけど。お店の雰囲気は悪くないし、上着を忘れて出たら走って追いかけてきてくれて届けてくれたし、店員さんのサービスもよかったのだが、リビューを見てもおそばのクオリティに関しては同じような感じ。夜に来た方がいいのだろうか、ここ?

午後は招待講演に出たあと岡崎さんに招待されたので東大辻井研で1時間ほどトーク。辻井研は留学生が半分くらいいるそうで、ミーティングやメーリングリストのやりとりも全部英語らしく、発表もできれば英語でお願いします、と言われていたので、だいぶ緊張。幸い、博士論文の公聴会Patrick Pantel さんに博士論文審査委員に入ってもらっていた関係で全部英語で作ってあり、公聴会も全部英語でやったので、あまり問題はなかったが……。

松本研でも一応留学生が3割いるので、口頭での説明は日本語でもよいが、特に博士の学生はスライドを英語で作成すること、という形になっているが、全部英語はまだかなぁ。もっとも、今年から修士の授業の1/3が英語になったので、そのうち遠からず全部英語になるのだろうとは思う。

そういえば、辻井先生から「Patrick Pantel さんはどこの人?」と聞かれて「南カリフォルニア大学助教をしているのですが、サバティカルで2年大学を休んで Yahoo! Labs にいるんですよ」と答えたのだが、いま彼のページ(上記リンク先)を見たら、この6月から Microsoft Research に転籍した、と書いてある! いやはや、これはびっくり。うーむ、ますます MSR 最強になってしまってきている。MSR Japan ができたら自分も参加したい(笑)

トークのあとは辻井研の中を見せてもらって、研究をいろいろ紹介してもらう。学生部屋のサイズは松本研と同じか少し小さいくらいなのだが、人数も少なくて20人ちょっとのようで、学生30人ちょっとの松本研と学生1人のスペースは同じくらい。むしろ NAIST は奈良にあるのにそんなにスペースがないというのはちょっと……(でも自分が入学したときより学生が増えて使えるスペースが2/3くらいになったのは確か)。辻井先生も「JAIST とか NAIST はスペースが余っていてすごい広いんじゃないの」とびっくりされていたが、たぶん広いのは JAIST のほうで、JAIST自然言語処理の研究室も見学させてもらったことがあるのだが、自分も JAIST の広さはちょっとうらやましい。

夕方は月曜突如メールをくれた相談員後輩の elbereth くんと会ってくる。大学院を卒業して去年から働き始めたそうだが、いやはや懐かしい。たまたまメールをくれたのが東京にいる間でよかった。海外生活などについて聞きたいとのことだったので、いろいろとお話する。もっと日本を出て世界で活躍するエンジニアが増えてほしいと思っているので、あることないこと……はないけどできるだけお手伝いできたらなと思う。

10人に「海外で働く気ありますか」と言っても反応くれるのはそのうち2-3人がいいところで、その2-3人も実際海外で働く口を紹介しようとするとびびって「やっぱりやめます」となったり、もしくは一回落ちたらそれで諦めてしまったりする。確かに日本は住みやすいしそこまで出て行く理由もないのだが(行くべき人は嫌でも行くことになったり?)、若いうちはしばらく不安定な環境に自分を追い込んで成長するのもいいんじゃなかろうか、と思うのだ。結婚したらそんなことはそうそうできなくなるしね……。結婚してからも一人で海外にインターンシップに行ったり、自分は自由にやらせてもらっているなぁ、と本当に感謝するのだが……(いまも奈良と東京の遠距離させてもらっているし)普通はこんな理解のある奥さん/彼女いないと思うので、独り身でいるというのは海外に行くときはプラスの属性だと思って(行った先で彼女作っても誰も文句言わないしね! 超うらやましい!笑)、みなさん果敢に挑戦してください〜

おっと、思わず書き忘れそうになったが、今日のメインイベントは@kaorif さんのお誘いによるたまに人生に迷うアラサー研究者のごはん会。行ってみると、次から次に人が集まり、20人入る会場に結局26人くらい来たのかな? @kaorif さんとは初めてお会いしたが、これはどう考えても @kaorif さんの人徳である(笑)

@rikijaさんや@fukayanegiさんなど初めてお会いする人や、@y_benjoさんのようにお久しぶりの人もいたり、楽しい宴であった。@sleepy_yoshiさんとも初めてお会いしたが、非常にほがらかな方で、生きのいい学生さんいたら紹介してください、という話などしていただき、こちらからぜひ紹介したいな、と思うような素敵な方で感激。NAIST の学生さんにも、松本研の人にも、「インターンシップに行くとよいよ」と今年はたくさん薦めているのだが、いろんなところにいろんないい人がいるものだなぁ。

あと「あまり人生に迷うアラサー感がない!」という意見も見られたが(笑)、@issei_satoくんとか@unnonounoさんとかと人生に迷うトークをしてみたり (笑) 自分も今後どうなるんだろうなぁ。人生に迷うのはいいが、路頭には迷いたくないものである。

帰りがけ manab-ki くんと2人でドトールに行き、東工大の S 山研での M 度比推定の研究の話を聞いてみたり。身体壊していないかと心配だったが、元気そうでよかった。(むしろ奈良にいたときのほうが身体が細かったような……) 研究については自分も悩ましいところだが、あと2-3年でなにか一仕事しないとな、と思うのであった。