大学での研究者は科研費(科学研究費補助金)というような公的な競争的研究資金を獲得して研究するのが一般的だが、わずかながら「校費」と言って自動的にもらえる研究費と教育費がある。教員1年目の自分なんかは外部の研究費が獲得できるまでは基本的にこの「校費」で研究せざるをえないわけだが、それでも年間数十万あるだけでもありがたい(去年までは日本学術振興会というところの特別研究員をしていて、年間50万円研究費があった)。
で、その研究費を使って本を買うこともできるのだが、これまで学生の身分では書籍購入希望の場合は研究室の秘書さんにお願いして(松本先生が代行して)払う必要があったようなのだが、教員になったら自分で Amazon に発注してもいいそうで、初めて利用してみる。どきどき。
買ったのは、最近 Twitter とかいろんなブログとかで紹介されている
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とはいえ校費だけではそんなに研究費があるわけではなく、金曜日も松本先生から「そうそう、小町君も研究費取ってきてね」とにこやかに言われたので、また秋が近づいたら研究費の申請書を何通か書いていることであろう。(この5月は2通書いたし、本当はあと1-2通書いた方がいいのかも、と思ったが、これ以上研究計画書ばかり書いていたら論文が書けないので断念)
そういえば、4月に教員になってから「小町先生」と呼ばれることがときどきあり、職員の方から呼ばれるのは慣れたが、学生から呼ばれるのはなかなか慣れない。人によっては「先生って呼ぶのは止めてよ」と言う教授・准教授も何人か知っているのだが、自分は先生と呼ぶべき人は先生とつけて呼んできたし、さんづけで呼ぶべき人はさんづけで呼んできたし、この4月以降も自分から「先生と呼ぶのは止めてほしい」というのもなんか気障(といったらいいのかなんなのか、適切な形容詞が思い当たらない)なので、言ったことはない。
松本研ではたぶん助教の人はさん付けで呼ぶのが普通かな? 前いた大学でも助教の人はさん付けだったと思うし、どこに区別があるのか分からないが、自分は学生さんから呼ばれるときはさん付けのほうがいまのところ嬉しい。(と、気障と言いつつ書いてしまったが)
(というか、「小町先生」ならまだしも「先生」と名前なしで呼ばれるのはちょっと抵抗がある。あと、学生のときの話だが、「先輩」という表現も嫌。名前が分かるなら名前で呼んでほしいのである。名前が分からないなら仕方ないが……)