紙の書籍から索引がなくなっていくのは必然か

機械学習の勉強会で久しぶりに論文紹介。最近出ている勉強会が少ないので年に何回かしか論文紹介をしていない気がする(以前は週に10個くらい出ていたのでかなりの頻度で回ってきていた)。論文紹介ばかりして研究が進まないのも難点なので、これはこれでいいのかもしれないが……

Dependency Parsing を勉強しようと思って自分の研究費で

Dependency Parsing (Synthesis Lectures on Human Language Technologies)

Dependency Parsing (Synthesis Lectures on Human Language Technologies)

を買ってみたのだが、消耗品ではなく図書館の備品にされてしまった……(これまで研究費で買った書籍を備品にされたことはないのに)。せっかく年度末の予算に間に合うよう駆け込みで買ったのに、研究室離れるときに置いていかなくてはいけないのだろうか(ToT) 大学の出入りの業者に頼んだら Amazon で頼むより1000円高い価格を提示されて、消耗品で買えるなら仕方ないかと思って注文したのに〜。

しかし中を見てみると、想像以上に薄い本で、しかも恐らくオンラインの本ではリンクになっているところが印刷のフォントの色が薄くて読みにくいし、これはオンラインで買うべき本(そして Kindle とかで読む)だったかと思った。紙の本なのに Index がついていないので探しにくいのだが、電子版だったら検索すれば済む話だしなぁ〜。Kudo and Matsumoto (CoNLL 2002) と Yamada and Matsumoto (IWPT 2003) がこの本のいろんなところで言及されているので、どこで言及されているのか調べたいのだが……。

昨日書いた Software Design の総集編 DVD が届いた(深謝)。調べてみると5回寄稿していたようだ。今考えると、Gentoo におけるパッケージ作成方法なんてニッチな記事、どれくらいの人が参考になったのか分からないが(当時 ftp.ecc.u-tokyo.ac.jp で rsync サーバを立てていて、それにアクセスが来るユニーク IP からすると、日本での Gentoo ユーザは多くて数千人規模、恐らく千人程度だと推測された)、記事を書くのは楽しかった。今となっては記事を書けるのは自然言語処理関係の内容くらいになってしまったが、自然言語処理Gentoo と同じくらいニッチな領域なのではないかと思ったりもする。自分にとって居心地がいいコミュニティのサイズはせいぜい数千人くらいのところなんではないかなと思う。