バレンタインデーと青春

今年は2月14日が日曜日だったので、普通の人は金曜日が渡す日になっていたらしい。研究室でも秘書さんが学生さんたちに施し(?)を……ありがたや。

自分は中高6年間男子校だったので、バレンタインデーになにかもらったことはないのだが(前件と後件つながっていますよ! 笑)、中3だったか高1だったかのときの英語の授業で、アメリカ人のタラちゃんという女の先生(タラはファーストネーム)が、授業の開始のときみんなにポッキーを1本ずつ配ってくれたのが、産まれて初めてもらったバレンタインチョコ(義理含む)である。そういう話を妻にしたら、そのときは笑って聞いていたが、電話を切ったあと「かわいそう」と泣いていたらしい……(笑) 「チョコがもらえないのがそんなにかわいそうか」と言いたい男子もいるだろうが、それは心の中で思うだけにしておきましょう :-p

実はその後もチョコをもらったことはあまりなく、一緒にお菓子を作ったり、むしろこちらからあげることのほうが多いような気がする(たとえば去年は自分が妻にあげた)。やっぱりもらうとかあげるとか告白するしないとかのドキドキも、共学でないと味わえない体験なのかもなーと思ったりもする。(一応学部のときは文3だったので女性もそれなりにいたのだけど) 

バレンタインの代わりに、というとなんだが、青春という単語を聞くと

隣り合わせの灰と青春―小説ウィザードリィ

隣り合わせの灰と青春―小説ウィザードリィ

を思い出す。小学生ながら雑誌で立ち読みして筆力に「ふぇー」と圧倒されていたものである。自分の小学生時代や中学生時代といったら、延々 Wizardry の迷宮で徘徊して宝探ししていただけで終わったしまったような気がするけど……。

いま調べて初めて知ったのだが、これベニー松山が20歳のときの作品か……。すごいな。「早稲田大学第一文学部文芸専修卒。なお大学は四度の留年・4年の休学を経て、12年かけて卒業した」というのもさすがだと思うが。あと、小説としては

風よ。龍に届いているか〈上〉

風よ。龍に届いているか〈上〉

のほうが完成度高い。しかし、ウィザードリィについての知識がないとそこまで楽しめないだろうなぁ。本当に信じ難いくらいの時間をあのゲームにつぎ込んでしまった自分としては、どちらの小説も思い入れがあるのだが……。

ついでに書いておくと、自分が英語用アカウントして使っている mamorlis というアカウントは、Wizardry に出てくる魔法の名前から取っている。敵の回避率を下げる魔法。Wizardry がなかったら自分の人生も違ったかもしれない(笑)