なぜ内定が学部1年生で出ないのか

今年はもう就職活動が始まっているらしく、NAIST 生もリクルートスーツを着て大阪に行っている。去年は年明けくらいからだった(もっと言うと自分が修士のころ、つまり3年前は2-3月くらいだった)と思うのだが、この1年で様変わりしてしまったなぁ。

東京の本屋で

強い就活!

強い就活!

を見つけ、この著者の本は前買っておもしろかったので、買ってみる。

しかしこれは期待外れ。前紹介したことある

転職は1億円損をする (角川oneテーマ21)

転職は1億円損をする (角川oneテーマ21)

や、同じく前紹介したことある
就活のバカヤロー (光文社新書)

就活のバカヤロー (光文社新書)

のほうがよかった(本文もそうだし、なにより欄外のコラムの分量が全然違う)。新聞紙やビジネス雑誌、業界紙などの性格や違いをまとめてあるのは役立ちそうだが、もしそれが重要な情報なのであれば、ダラダラ文章で書いてないで表か図にすればいいのに、と思ったり。

Twittter思いつき企画第一回「ジョブウェブ社長を囲む会」というのを教えてもらったが(この記事恐ろしく読みにくいのだが、もうちょっとましな見せ方ないのだろうか。曲がりなりにもウェブを使うことがメインの会社の社長がこういうブログを書いていると、マイナスの宣伝効果がありそう)、最近の大学生ってこんなことを考えているのか……。えー、と思うことが多い。

たとえば

@chado10 大学1年生から就活始まればいいよね。なんで内定1年生で出ない?なんで学生起業家はいても、学生サラリーマンはいない?ここに日本の就職活動システムの矛盾があるんじゃないかな #jobweb

内定を1年生でもらってなにがしたいんだろう。3年後の行き先を確保した上で、山の上から隠れて石を投げるような行き方をしたい? 学生サラリーマンって、いると思うけど(入学したてなら知らないだけなのだろうけど、と思ったら学部3年生?)、仕事ができない若者にわざわざお金を払ってまで仕事の仕方を教えてあげるのは、将来会社の役に立ってくれるからだと思うのだが(別にその会社に返さなくていいよ、という上司もいるかもしれないが)、最初から辞める気満々で仕事ができない人を雇わないのは全く矛盾でないと思うし……(起業するならいろいろ育ててくれる上司がデフォルトでついているわけではないし、勝手に起業すればいいんだと思うが)。

あと、

@chado10 ベンチャーと大企業で迷っている人! まず、大手で内定取ったら残りの1年をドベンチャーインターンすればいい。そして圧倒的な結果を残せば、社長に気に入られるからベンチャーにも就職出来る。結果大手に就職しても最終的にベンチャーに戻りたくなれば、いつでも戻れる。 #jobweb

ってあるが、それはちょっと利己的すぎるんじゃなかろうか(自分も利己的にならないように気をつけないといけないが)。言い換えると、世の中自分の都合がよすぎる。自分のためなら周囲の人を利用していいってのは違うんじゃないかな?

博士論文提出のときに業績リストやらなにやらを出さないといけないようで、自分も研究教育業績書をまとめつつ、なんだかなぁー、と思った1日であった。