単身赴任とノンバーバルな情報

一番下の弟が朝の9時に実家まで来てくれた(これ以外調整できる時間がなかった)ので、2時間ばかり話す。いろいろと悩みどころがあるようだ……。

まーでも遠距離と比べると中距離(毎週末帰れる距離。時間的にも経済的にも)はまだ楽なんじゃないかと思ったりもする。予備校時代、友人のお父さんが福岡に単身赴任していたとき、毎日家族に電話して、毎週東京に帰ってきていた、という話を聞いて、えー、そこまでするの?!と思っていたが、10年経って自分がそちらの立場になると、そこまでするものだとしみじみ思う。さすがに月収20万円の現在、毎週末3万円かけて東京に帰るのは不可能であるが、毎月帰るようにはしているし、毎日電話している。

三男が「本当はどっちがどっちに会いに行ってもいいはずだけど、余裕のあるほうが会いに行くようになるんだろうね」と言っていたが、確かにそうかもなぁー。「会いたい!」ってベタ惚れな方が会いに行くのかと思いきや、余裕のない方が無理して会いに行くのを続けると、長期的には破綻する。無理なときは無理しないでお互い満足できるような手段でコミュニケーション取り続けるしかないし、それで我慢するしかないのであろう。(遠距離恋愛になって続かなかったことがあるので、自分には遠距離恋愛とか遠距離結婚とか無理!と思っていたが、あのときは余裕なかったんだなぁ、と今になって思う)

コミュニケーションの手段といえば、先日の情報科学若手の会で IRC 婚(IRC というチャットがきっかけで付き合い始め、結婚に至る)のカップルはけっこういるが、離婚率も高い(半々くらい)、という話題があったが、自分も NAIST に来るまでは割とチャット(テキストのメッセージ)でいいんじゃない?という性格(それが楽だったし)ではあったが、やっぱりテキストだけだとさまざまなノンバーバルな情報(声色聞くだけで調子が分かったりとか、なにか心配事がありそうだったりとか)が落ちてしまうし、逆に自分が相手になにか伝えるときも隔靴掻痒の感があったり、直接会うのと比べると電話がベストではないが、まだ電話が使えるならなんとかなる、みたいな感じ?

そういう自分たちも、もしかして Mixi 婚だっけ、みたいな……(いまならきっと Twitter 婚)。きっかけはその時々で移り変わるのだろうけど、海外に行っているとき Skype でやりとりして続いたって人の話聞いても、Skype 使ってもオーストラリアとか一部の国以外はけっこう時差があって、話したいときに話せないのはけっこう大きかったし、ずっと関係を続けるには同時性を感じられるような方法でやりとりしないとだめなんだろうと思う。

さて、18日からずっと東京だったのだが、ようやく奈良に帰ってきた。次東京に来るのは10月15-18日の予定(16-17日が東工大自然言語処理の大学合同研究会)。月1ペースでは東京に顔出せたらいいな……。