海外インターンシップに行くチャンスをつかむには

アメリカ企業のインターンの仕組みで shima さんも書いているが、コネも大事だしチャンスを逃さないのも大事。思ったより学生の時間は短いので、何回インターンシップに行けるのかじっくり考えた方がいい。

何回も書いているかもしれないが、自分の好きな ALEXANDRITE という漫画で、主人公のアレクが空手と柔道両方やっていて、空手を取るか柔道を続けるか選択することを考えていて、二者択一じゃないんだからどっちもやればいいじゃない、と言う意見もあって迷うのだけど、片方をやらないでもう片方に集中すればもっとできたかもしれないじゃないか、と後悔するかもしれない、と悩むエピソードがある(彼がどうしたかは漫画を読んでね!)。確かに身体は1つなので、なにか選んだらなにかは選べなくなるし、なにを選ぶか、そしてなにを選ばないかは意識した方がいい。

インターンシップに行かないで研究に集中するのも一つの選択肢だし、逆に研究はひとまずおいといてインターンシップに行くのも勉強になると思うし、悩みながら成長するものじゃないかな? 「周りに流されずちゃんと選択しましょう」と言うつもりは全然なくて、周りがしているからしなくちゃ、と思ったのがきっかけでいい縁ができるかもしれないし、流されるときは流されるんだから流されちゃえ! と思うのだが(笑)、いずれにせよ人生なにがあるか分からないので、チャンスが来たときそれがチャンスだと分かるように、心の準備だけはしておこう。

たとえば海外に留学したいだとか働きたいだとか思っているのであれば、自分の近くに留学生がいたら親切にしてあげるとか、面倒を見てあげるとか、実際のところ話し相手(友だち)になってあげるのが一番いいことだと思うのだが、そういうところから始めるのがいいと思う。

もしくはインターンシップでも最初から海外を狙うのではなく、アルバイトもインターンシップもしたことがないなら、国内で1ヶ月以上やらせてくれるところでちょっと働いてみてからでも遅くはない。経験というのはいっぺんやったらなくなるものではなく、どんどん積み重なっていくものでもあるし……。ぼーっとしていて来年の1月になってから慌てて応募するのではなく、来年、もしくはさ来年応募したいから今年の夏はこれをする、というように、間を埋めるなにかに挑戦する、みたいな。

個人的に一番キーポイントだと思うのは、少しずつ成功の体験を積み重ねていくというのが大事なのかなと思う。一足飛びにすごい成功に包まれたい人もいるのだろうが、世の中そんなうまくいくことはあまりなく、小さな経験を一つすることで少しだけ成長し、少しだけそれより大きなことに挑戦できるようになる(誰かに見込まれてプロジェクトを任されたり、自分で飛び込む自信や勇気ができたり)。情報系の話で言うと、プログラミングコンテストに出るでもいいし、プログラムのバグや改善点を見つけてパッチをフィードバックするでもいいし、自分でなにか書いたものを公開するでもいいし、はたまた勉強会を主催したり、主催しなくても外部の勉強会に出るだけでもいいし、そういうところから少しずつエネルギーを増幅していって次につなげていけばいいんじゃないかな? 

なにもやったことないと、なにをやればいいのか分からないのでなにかいいのを探している、という状態で延々時間が経ったりするのだが、実はやることなんてなんでもよくて、好きなソフトウェアだとか、興味がありそうな勉強会だからとか、そういうのをきっかけにして(行きたくない、やりたくない自分への言い訳にして)始めてみるのが大事で、動き出したらなにがいいのかは自然に分かってくるから、とにかく自分のいるところから、手の届くところに向けてスタートするところから始めるといいと思う。学生のみなさん、夏休みは新しいことに挑戦するチャンスですよ!