NAACL HLT 2009 のベストペーパーは統計翻訳に MIRA を適用した研究

出国前に延び延びになっていた論文誌投稿を片付けていく。3本溜まっているので順番にやらないと……。

O 野原くんがNAACL HLT 2009 の参加報告を書いている。非常に勉強になる。ふむ〜、自分も1回くらいは NAACL に行ってみたいな〜。(2006年からずっと ACL に参加しているのだが、2008年は行かなかったし、ACL と共催になっていない NAACL にはまだ1回も行ったことがない。)

※NAACL というのは North America 版の ACL という国際会議で、自然言語処理のトップカンファレンスの一つです

こちらのコメントにも書いてもらっていたが、NAACL のベストペーパーは

か。識別的なモデルで学習すると統計翻訳もめざましい効果が上がる、という話で、Taro Watanabe さんの話の延長線上にあるのだろう。特に統語(文法)的な情報を使った翻訳と識別モデルを組み合わせるといちばん伸びしろが大きいと上記の論文でも示唆されているし、特に日英のような統語構造が大きく異なる言語間での研究は日本に一日の長があると思うし、日本人的にはここからががんばりどころかなと思う。

(解説的なものとしは、前も書いた情報処理学会に入っている場合は「機械翻訳最新事情」がまとまっていてよい。Watanabe et al. (2007) についてもどこがすごいのか書いてある)

新型インフルエンザの影響で4月末くらいから国際会議への参加を取りやめた人も多いみたいだが、6月に入ってみるとそこまで自粛の雰囲気も強くなくなり、この時期海外に行くことに関して白眼視されるようでもなく、よかったよかった。