お金もデータもアイデアもないけど時間はある学生の過ごし方

今日で実質的な仕事は完全終了。延べ3ヶ月、毎月来ていたのでけっこう往復が大変だったが、それなりに知見も得られたし、これはこれで(いろいろな意味で)勉強になった。ウェブ系の研究はデータの問題が常につきまとうので、こういう形で共同作業できるのはいいと思う。

もちろんオープンにできるところはオープンになるのが一番よいとは思うが、一方的に自分の希望だけ伝えても前には進まないし、お互い少しずつメリットを確認しながら前進していくのが建設的かな。お金もデータもアイデアもないけど時間はある学生と、お金もデータもアイデアもあるけど人手がない企業というのはいい組み合わせだと思うけどな? (参考:検索系は企業と大学の連携が割とうまくいっている)

とはいえ受け入れ環境を整えるだけでも時間をかなり使ってしまうので、貴重な時間を割いて下さった関係者の方々には感謝している。医者や看護師のように、資格取得のためにインターンシップが義務づけられていて社会的な理解もある、というようになっているといいと思うのだけど、妻から教える側と受け入れる側の話を聞いたりするとけっこう大変なようで、自分が受け入れる側なら(エネルギーを使うのは受け入れる側なので)なんとか協力したいとは思うのだが、お願いする側だと(メリットを感じていない人には)お願いしづらいところはある。

このあたりも今後考えていきたいところだ。

夜は新宿でご飯を食べながらお話。せいろ蒸しがおいしかった。

自分も絶対日本(東京)がいいとか絶対海外(アメリカ)がいい(もしくは絶対大学がいいとか絶対企業がいいとか)とかいうのはないので、海外で働くのは悪くないとは思うが、冷静になって比較するとそれぞれいい点悪い点あるので、趣味の問題かなとは思う。基本的には「迷ったら人と違う方を選ぶ」という方針で、リスクはあるにせよどっち行ってもなんとかなるだろう、と楽観的な考えるといいんじゃないかな? (昨日今日と2日連続相談に乗ってふと考えた)

まあ、学生に時間があるというのは日本に特徴的なことかもしれず、他の国ではそんな余裕もないのかもしれないが……。日本でも、たとえば NAIST だったら研究室によっては M1 の間は死ぬほど忙しい。今年の M1 の人たちは非常に優秀で、かつやる気満々なのでとても忙しいようである(笑) 忙しいうちがいちばん生長しているときなので、不安かもしれないが一気に突っ走ろう!!!