予備校講師の教え〜「与える」よりも「引き出せ」

を読んでみた。教えるときにやってはいけないこと、やっていいことが実例混じりでたくさん載っている。教職取っている人ならどこかで聞いたような話の集大成ではあるのだが、失敗談も豊富なので、読み物としてもおもしろい。

たとえば薬学の国家試験対策に来る予備校講師の授業のほうが教授の授業よりおもしろいという話(p.169)で

「覚えたければ、どんどん人に教えなさい。人に教えれば教えるほど、自分の理解が深まります。さらに、自分がまだ理解できていない点がどこなのか、ハッキリと自覚できます!」
「ライバルを蹴落としたければ、そのライバルにどんどん教えなさい。*一方的に教わるだけ*の人はどんどんバカになります」

という予備校講師の言葉が載っている。こういう日記でいろいろ書くのも同じで、読むだけの人より、コメントでもいいので少しでも書く人のほうが理解が深まる(もちろん自分の日記を持ってそこで書くのがいちばんよいと思うけど)。

頭では分かっているつもりでもできていなかったことがあってギクリとしたり、大変参考になったので、復習の意味でも買って読んでみることをお薦めする。

cf.