クォークと科学者の思考回路

勉強会x2をこなしつつ(これだけで1日のうち3時間が潰れるのだが、今日の勉強会は有益だった)、日がな一日過ごす。

クォーク 第2版 (ブルーバックス)

クォーク 第2版 (ブルーバックス)

を最近読んでいたのだが、なかなか物理学の歴史とどういうふうに仮説を生成していくのかがぎっしり詰まっていておもしろかった(内容はあまりよく分からなかったが、科学史の本としてこの本はすごいと思う)。

研究能力を問題発見能力と問題解決能力に分けるとすると、大学院では(というかいかなる形の教育機関であっても)問題解決能力、つまりこういう問題があると示されたときの解き方については訓練によって伸ばすことができるが、問題発見能力というのはどうやっても訓練できないのではないかと思う。それは同じ分野の人から学ぶのではなく、分野に関係なく柔軟な発想のできる人や実際に発想の転換や仮説の想像(と実証)を繰り返してきた事例を通じてなんとなく身につくものなんではないかなぁ。(いや、実際その高みにいる人でないと分からないのかもしれないが……これもまた仮説)

自分が優れた問題発見能力が会得できるかどうか分からないが、せめてどうやればそういう発想ができるのか理解できるくらいにまではなりたいなぁ。