明治時代の危機感

今度東京に来たらお話しましょう、と約束していたので、午前中 maho さんと本郷でお会いする。maho さんは普段は研究員をされている方(なので、研究者としていかに生きるべきか、みたいなお話をよくしてくれるので、非常に感謝している)なのだが、OpenOffice.org の開発者(QA のリードらしい)としてのお仕事や、FreeBSD ports のコミッタとしてのお仕事など、どういう経緯で知り合いになったのかはよく覚えていないのだが、Gentoo を使っていたころからの知り合いで、お仕事の合間を縫ってオープンソース活動をまだ精力的に続けてらっしゃる姿はいつも尊敬している。

さて雨の中本郷で待ち合わせしたのだが、構内にスターバックスまでできていてびっくり(ドトールと UT cafe ができたところまでは知っていた。自分の在学中は両方なかった気がするが……)。OOo のメンテナンス、QA の話を聞いたりなどする。OOo も比較的少ない人数で開発しているとはいえ、やはり10年以上の歴史があるし、Microsoft の開発の歴史からも学ぶところがけっこう多いんじゃないかな、と思った。やっぱりなんだかんだ言ってもあの規模と歴史でソフトウェアを開発している企業は他にないわけだし、彼らの失敗は他山の石として同じ轍は踏まない、というのが(良くも悪くも全部無視するよりは)冷静な態度だと思う。

なんかそういうマイクロソフトの歴史の話を書いた本を先日薦められて、英語版の目次を見せてもらったらかなりおもしろそうだったので、日本語版も出ているというので買おうと思っていたのだが、書名を忘れてしまった……

現在の日本についての危機感を共有する存在として maho さんは貴重なのだが、あまりみんな危機感感じていないんでしょうかね、ということを言ったら、たぶん明治時代の黒船を見て開国しなければという危機感を募らせていた人たちもそんな感じだったんじゃないですか、と返されて、すこぶる納得。尊皇攘夷派が多いということか?

問題意識を共有している人と話すと楽しいなぁ。というわけで予定を少しオーバーしてしまったが、エネルギー充電できてよかった。また機会があればお話ししましょう!