インディとウェンディ

勝間本3冊目ということで

を読んでみた。これは

インディでいこう!

インディでいこう!

と同一内容を新書で出し直した本らしいのだが、この本を読んでようやく勝間本が売れるのが分かった。彼女は人にものを勧めるのがうまいのである。それが正しいかどうかはさておき、具体的な行動、こうすればいい、ということをずばりと言ってくれる。だから上昇志向の人にとっては耳障りがいい。そういうことなのかなと。

インディというのは

  1. 年収600万円以上稼げる
  2. いいパートナーがいる
  3. 若さや美しさを売りにせず年齢とともに魅力が増す

女性のことらしいのだが、「典型的日本人女性」をウェンディと呼んだ上で、ウェンディの欠点とインディの利点を述べ、ウェンディからインディに至るためにすればよいことを箇条書きで述べる。まあ、自分がすでにインディである人はこんな本は読まない(かすでに分かっている)ので、読む女性は過去・現在・未来にウェンディである可能性が高いわけだが、前読んだ本と同じで基本は不安を煽って自分の道へ誘導する、という流れである。

言いたいことは分かるし、この本自体は20-30代くらいの女性が読むにはいい本だと思うのだが、なんかこの本自体は本人が書きたいことではなかったような気がする……(という記述はどこかの記事で読んだ気がするけど)。効率の上げ方やお金の稼ぎ方、勉強の仕方に大きく紙面が割かれているのだが、自分としては「じょうぶな心の作り方」や「いいパートナーの選び方」といった内容が(さらっと書いてはあるのだけど)ちゃんと書かれているのはすばらしいと思う。こういうテーマだけで書いてもいいと思うのだが、知名度がなかったころは書けなかったのだろうな〜。自分に自信がない人、この本の「じょうぶな心の作り方」だけでいいので、読んでみることをお薦めする。これが書ける彼女はすごいと思った。

も絵に惹かれて暇つぶしに読んでみたが、そんなにおもしろくなかった。雑学的にはいいのかもしれないけど……。本文に「この現象は心理学の分野ではこういう研究があって言われている」という参照が書いてあるのは偉い。なんでも新書で出せばよいというものではないと思うのだが……。