デジタルネイティブ

NHKスペシャルのデジタルネイティブを再放送で見る(本放送の時はチャンネル争いに負けた……)。ちなみにデジタルネイティブ度チェックがあるのだが、自分は85%だった(高いのか低いのか分からないが)。

「彼ら」は「自分たち」と違う、という感触を出すにはよくまとまっているのではないかな? お茶の間の50代以上の人に向けて……(もしくは30代以上で「携帯電話以外でほとんどインターネットを使わない」という人)。少なくとも中間世代にいる自分には違和感あったけど。

SNS という単語が連呼されていて、なおかつ SNS を使えば全部解決(デジタルネイティブたちは SNS を使って仕事している、連帯している、etc)、みたいな紹介のされ方がしているのが気がかりである。限られた時間で伝えられることは数個しかないのかもしれないが、たとえば職場でこういうのを見た上司が空気を読まず「SNS 導入しよう」とか言い出さないかとちょっと不安。

先日「同じ研究室にいる」から「Mixi で友だちリストに入っている」「論文の共著者になっている」という依存関係はありそうだ、という雑談があったが、もしかするともっと若い世代では「OSS の開発で知り合った」から「同じ大学に進学した」とか「Mixi のコミュニティで意気投合した」から「一緒に会社を興した」とかいう順番もあるんだろうか? と思ったりした。確かにそれは(少なくとも自分が高校生くらいまではインターネットもそこまで一般的ではなかったので)ジェネレーションギャップを感じてもおかしくない。

いろいろ細部には言いたいことがあるが、そういうのはさておいても、こういう話が NHK スペシャルで定期的に報道されるのはよいことなので、もっと NHK がんばってほしいものである。情報系の話は年に1回くらいしか出てこないけど、重要性を鑑みるともっと多くていいと思うのだがなー。詳しい話をしてもお茶の間では理解できないとすると、今回のような取り上げ方か「ネット社会の恐怖」とかいう切り口になってしまいがちだが、数回に渡るシリーズものとして取り上げれば、もっと切り込んで取り上げられると思うんだけど……。たとえば SE の実態って一般の人にはどれくらい知られているんだろう? と疑問だし(妻に聞いたら「SE って仕事すごく格好良さそう」と言っていたが……)、そういうのを混ぜてこの業界全体のトピックを紹介するのは有意義だと思う。