サンシャイン

また用事があって池袋。池袋は治安悪いし人は多いし毎回風邪はもらうしであまり行きたくないのだが、これが最後。

案の定風邪もらうはなにやらで、疲労困憊する。前回池袋でもらった風邪は2週間続いたが、今回はどれくらい続くことやら……。

実家に帰るとたまたま母や弟たちがいたので先日のオレオレ詐欺について話す。今日からナンバーディスプレイも導入し、電話も留守番電話以外出ないことにしたようだ。(急ぎの用なら兄弟の誰かの携帯にメールすることに) 兄がナンバーディスプレイを買ったまではいいのだが、「月500円払って表示する意味あるの?」と言って放置したら、その翌日最初に来た電話が一番下の弟にかかってきた悪質勧誘電話(友人やキャンペーンを装って携帯の電話番号を聞き出したり10万円くらいの教材やらなにやらを買わせたりする詐欺)だったので、すぐにナンバーディスプレイも頼んだそうだ。なんでこんな狙われているんだ?

と思って話を聞いてみると、どうも2005年の国勢調査のとき、家族全員分の職場や大学名を書いたもの(自分はもう実家にいなかったのにご丁寧に居住者として書き、さらに4月からの移動先まで書いたとのこと……)が、国政調査員を装った人物にだまし取られてしまったそうだ。翌日本物の回収員が来てニセモノだったことが発覚したらしいが、それからというもののこういう詐欺が頻発し、これまで3年間で合計6回もこういう危機があったとのこと。

どうも電話による詐欺は、最初無言で、こちらが口を開いて男の声だと無言電話→切断で、おばあさんの声だとオレオレ詐欺に入るらしい。弟たちの話だと無言電話も非常に多くなったそうだ。また、「なんでこの時間に男がいるんだよ(笑)」とか後ろで声が聞こえたりしたこともあったそうなので、本格的にプロファイリングされているのかもしれない。

国勢調査の紙が相手に渡っているなら、家族構成や電話番号が知られているのは仕方ないか……。これでも止まなかったら電話番号変えるくらいしか手がない。なんともはや……

オレオレ詐欺の話を聞いていると「こんなのだまされるわけないじゃん、自分は大丈夫」とみんな思うそうだが、実際に取った弟(かなり疑い深い)の話では、「信じているわけではないけどだまされる」「電話していても99%嘘だと思うのだが、最後の1%の確証がないので、その確証が持てないと引っかかってしまう」とのことである。我が家で一番疑い深く慎重な三男が「すんでのところでだまされそうになったことが2回ある」と言うので、本当にそうなんだろうと思う。

ちなみに前回のオレオレ詐欺で自分を騙った男は10分以上三男と喋っていたのだが、三男は(守ではないと話し始めて数分で思いつつも、相手にかまをかけるような質問をしつつも)最後まで守ではないという確信が持てず、確信が持てたのは奈良にいる自分に電話してつながってからだったそうだ。そこまでして確証が持てないというのもかなり異常な事態だと感じたが、人間ほとんど善意でできているので、だまそうと思えば簡単にだませるものだなと思った。三男曰く「マニュアルなんて作っても、いくら電話の前に大きく書いても結局電話を取ってしまったらそんなもの役に立たない。電話を取った瞬間に8割すでに負けている」とのことである。(そのため電話を取らないことにしたらしい)