ミーティングのあと松本先生に IBM Ph.D. Fellowship の相談。学振側に問い合わせたら、重複受給はできないという回答をもらったからだ。結局あちらを断ることにする。まあ仕方ないか……。概算的には IBM Ph.D. Fellowship をもらえば学振もらえなくても年間の収入は
- 授業料相当額(60万円)+生活費(日本学生支援機構と同じ額とすると月12万で年間150万)
- 日本学生支援機構の奨学金(月12万なので年間150万)
- 3ヶ月のインターンシップで日本円換算150-200万円くらい?
- ThinkPad 1台支給
- 全く義務はなし、ただお金もらえるだけ。インターンシップはデフォルトで行けるし、行きたくないなら行かなくていい。採用は1年単位だが、毎年申請して受給することも可能。
このうち日本学生支援機構のほうは返還免除になれば返さなくていい(たぶん年間国際会議2本通すくらいの成果を出せれば全額免除になるし、そのくらいのパフォーマンスは博士の学生なら出さないとなーという感じ)ので、年収510万といったところ。来年度も学内プロジェクト通れば研究費も年間最大150万円つくので、学振の月20万=年間240万と科研費100万くらいと比べると、金銭面での待遇は IBM の Fellowship もらうほうがよさそうなのだが、その後いわゆるテニュアトラックに就く(大学に助教職で残る)可能性を考えたりすると学振のほうが有利だとかなんだとか。
ちゃんとこれくらい生活が保証されていると学生に伝わらないと、みんな研究職に進もうと思わないんではないかな。それで諦めてしまう人がいるとしたら(たとえば「自分の家は裕福じゃないから修士出たら働かないといけない」と思ったりするのは)もったいない。探せばいろいろ道はあるもので、まあ探し方がうまい人と下手な人、アンテナが広い人と狭い人、というのはあると思うけど……。
というわけで情報系で博士後期課程の人(もしくはいま M2 で来年ドクターに行く人)はぜひ来年 IBM Ph.D. Fellowship もらって、どういう生活ができるか自分に教えてください :-) あまり日本人でやっている人がいないから、自分が人柱になってもよかったかなーとも思うのだが……。
その後 Terascale Knowledge Acquisition 勉強会のメンバーで忘年会。自分は今週末の研究室忘年会には出られないので、小ぢんまりとした感じで忘年会を企画したのであった。
ドライバーだったのでお酒は飲めなかったが、今年これで研究室内の勉強会も(自分は)最後だし、いい締めくくりになったかな?