ウェブ時代をひらく新しい仕事,新しい生き方

梅田さんとまつもとさんの対談前編後編がおもしろかった。

象徴的なのは前編の「Googleはエンジニアのブラックホール?」という節で、先日出た「Web 時代をゆく」という本も「エンジニアたるもの Google に行けるなら行くのが最善、行かないのは頭が固い」なんて論調だったし、マイミクシィの gutti さんと話していて「Google 行かないなんておかしい」とかいう感じで諭されたのだが、たぶんエンジニア的にはまつもとさんも梅田さんも書くように

まつもと Googleは向こう側ってよく言うじゃないですか。本当にそうで,オープンソースから見ても向こう側なんです。

 すごく人を買い漁っていて,Googleに移った人をたくさん知ってるんですけど,その中のかなりの割合の人たちがGoogleに入ったとたんに発信しなくなる。ブラックホールと呼んでいるんですけど。

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梅田 Googleに入った人たちで,5億何千万の利用者にいきなりアクセスできるインフラがあるということを強調する人はいるよね。エンジニアといいっても色々なレイヤーがあるけど,特にサービスのアプリケーションに近いところの人たちは,せっかく作ったんなら全世界が使うインフラに乗りたいと思うよね。

 一方で組織が何にもないところから作りたいという人たちは,Googleのようにエスタブリッシュされたところではモチベーションが上がらない。向き不向きですね。

という感じなのではないかな。

あと別の機会に某企業のエンジニアの人に聞いたのだが、MBA なんか取って技術も知らないで入ってきた人(外資系の大企業だとうじゃうじゃいるらしいのだが)とは毎日喧嘩だという話であった。理想的の就職先はGoogleが首位--米MBA調査という記事もあったけど、MBA を志向するような人だと全てなげうってでも Google に行きたくなるのかもしれないが、メンタリティの違いを感じる。Google 入ったエンジニアの人は入ったら入ったでそれなりに楽しくやってそうに見えるので、入る前に逡巡するかどうかの違いだけかもしれないけど……。