研究と Web

先週末ちょっと自分の研究室での Web ページが気になったので、更新したりしていた(といっても写真を少し追加しただけだけど)。F 原に先日会ったとき「小町は業績たくさんあるじゃない」と言われたので、そうか、これを見たのかと思ったが、自分も M1 入学したてのときは論文も発表もなにもなかったので、自分でも作って公開するのが少し億劫であった。

分野によってどれくらい発表するのが普通なのかには多寡があるので補足するが、自然言語処理の分野では「国内研究会 or 全国大会(査読なし)→国際会議(査読あり)→論文誌(査読あり)」という手順で1つの研究テーマを仕上げていく。研究会や全国大会があるために数が多く見えても、結局は国際会議もしくは論文誌に通った数で見ると大したことないので、発表の数が少ない分野の人からすると国際会議数もしくは論文誌数で比較したほうが適切だと思う。分野・研究室によっては結果がなくても数を稼ぐために強引に出させるところもあるらしく、そういうところに所属する人は業績の数も半端ないことになっているようだが、松本研ではそういうことはないので(自由にやらせてくれているということだけど)それからすると業績的には見劣りする気がする。まあ、あまりメインの研究だけで忙しくなると精神的に追い詰められる性格なので、ほどほどで……。

とはいえ、自分は信念としてこういうのはできるだけ公開することが透明性につながると思うので恥ずかしくても公開していたのだが、やはり NAIST の学生はもっとちゃんと自分の Web ページを作って情報発信した方がいいように思う。業績が研究会だけでも、年次大会だけでも、むしろ全くなくても、なにがしかそこに書いてあって、自分でそれを増やしたいという気持ちになれば、自然と増えていくものだし。(研究室で新入生には強制的に作らせたりすると、半分以上がそのときだけ書かれて放置されるのだけど)

自分も学部2年のとき NAIST の検索して taku さんのページを見かけた記憶があるのだが、その大学にいると典型的にはどんな生活をするのか? どういう研究をしているのか? というのが見えないと、他の大学から入ってきたりしないのではないかな。(自分も satoru さんと taku さんが松本研出身だと知っていなければここに来ていなかったと思うが……)

一応この日記で NAIST のぶっちゃけ話してしまっているのだけど、これで少しでも NAIST 来てくれる人が増えるといいなあ、と思っている。自分自身いくつか大学転々としたこともあるし、いろんな人の話を見聞きしても、こんないい環境のところはそうそうないし、学部生に伝える方法ないかなあとよく思うのだけど……。