講習会

京都大学で開かれた自然言語処理講習会の TA として参加してくる。3日間コースで大学院レベルの講義と実習を無料で受けられる、というもの。講義は最近オンラインで公開しているものもあるが、こういった話でしっかり実習まで受けられるというのは珍しいので、ちょくちょくこういう講習会が各地で開かれればいいのに、と思う。(文科省の5年間のプロジェクトの一環でやっているらしく、あと2年あるそうだ)

我々が担当した2日目は Juman/KNP もしくは ChaSen/CaboCha といった日本語の形態素解析構文解析ツールの講義と実習の日。NAIST の担当は松本先生が理論の講義して masayu-a さんが実習。そして NAIST から参加した TA 4人は実習の補助。全体を30人ずつの2グループに分けて交代制で同一内容で2回授業する(裏で Juman/KNP の授業があるので受講生は両方受けられる)ことになっている。

事前の予測ではコーパス検索ツール ChaKi のための MySQL のインストールで躓く人が続出するだろうということだったが、意外にチュートリアル用のツールをインストールできていない人もいて、京大黒橋研から来た TA の人2人と合わせて6人いたが、4人だったらちょっと忙しかったかな? という感じ。久しぶりにこういう講習会できて満足。

講習会後に懇親会に行って高梨さんにお会いした。高梨さんとは日本語話し言葉コーパスのアルバイトをしていたときに毎日のようにメールをやりとりしていたのだが、直接お会いするのは初めてだった。(当時は自分が東京で高梨さんが CRL(現 NiCT)だったのだが、自分が NAIST に来るタイミングで高梨さんは京大に移った) こういうふうにバーチャルにはよく知っているのだけど、会うのは初、というときはちょっと変な感じがする。

あと今日懇親会に出るもう一つの目的であったが、IBM の東京基礎研究所から京大に移った森さんと、水面下で準備中の(と書くと水面下でもないのだが……)プロジェクトについて話す。博士論文の一部になってくれれば確かに一石二鳥というか三鳥くらいかもしれない。今後は月1回くらいで京都に来ようかな? 研究の話もしたりしておもしろかった。

受講生の人とも話したりしてみたが、いろんな大学の(自然言語処理が専門ではない)院生の人や企業から来ている人、あと関西の大学のやる気ある学部生の人が受講していたらしく、すごく知的好奇心旺盛だなと感心した。愛媛大学から来ていた国文学専攻の学部3年生の人には NAIST を勧めておいた :-) 

参加費4000円と聞いて参加しようかどうかためらう気もないではなかったが、参加して正解だった。一応払うつもりで行ったのだが、講師・TA の人は参加費は取られなくて、TA の人が大量に参加されると(バイキング形式なので)食事や飲み物が足りなくなるとかそんな感じだったみたい……。(食事の内容を考えると2000円で焼き肉食べた方がはるかにいいような気がするが、交流が主目的なら受講費は無料だし払ってもいい金額だと思った)