嗅覚系

madin さんが Foxnose というものを作ったらしい。2ちゃんねるの板といま見ているページの cos 類似度を取って類似度が高いものを出すというシンプルな作りなんだけど、自動で出てくるのはけっこうおもしろい。

自然言語処理というよりは情報検索の話なのかもしれないが、こういうふうにもっと分野外の人が使ってなにかアプリケーション作れるような理論とか手法とかライブラリとかツールキットとか作るのも大事なんじゃないか、と思う。(使いやすさとか分かりやすさがキーポイント)

要はここから仕事とか研究とかに結びつけていくのは大変なのだろうが、こんな感じで裾野広がっていけば誰か人が入ってきてなにかやってくれるのでは? と楽観視している(このあたり他力本願)。

研究だと分野によるけどだいたい8割から9割の論文は誰にも引用されない論文らしい。つまり、8割から9割の論文はそれがあろうがなかろうがたぶんその分野には影響がない論文である。

とするとじゃあ価値があるのは1割だけで、あとは意味ないのかというとそうでもない。9割のうち上層の部分はいつ1割に入ってもおかしくないもので、入るかどうかは運とか名前(どの大学のどの研究室みたいな)とかまあいろいろ要因はあると思うが、思うにその分野が発展するかどうかはこの常に1割を窺うことができる上層部をどれだけ養えるかにかかっているのではないか。

とか考えてみたが長くなりそうなのでやめておこう。