進化しすぎた脳

ようやくまとまった時間が取れたので『進化しすぎた脳』を読み終える。いずれにせよ計算神経科学の試験が木曜日なので復習のつもりで。

実際 NAIST とか駒場で半期脳神経科学の授業を受けるのと比べるとさすがに情報量は違う(気持ちとしては NAIST の授業3回分くらい)が、1000円かそこらでこの内容が読めるというのはお買い得。ブルーバックスなのでどこでも買えるし。大学の講義をスライド込みで公開すれば高校生なんてみんな認知科学やりたくなるのではないかと思ったりするくらいなのだが、あまり公開されていないのが惜しい。

心の哲学がおもしろいと個人的に思っているのは、まだ科学では未解明のことがたくさんあり、色んな仮説がありうるということだ。そのうちいくつかは今後の認知科学の発展によって淘汰されるだろうし、それでもまだ残っていく仮説もあるだろう。(ちなみにこういう半分科学に与するような見方自体も心の哲学の一流派である) みんな好き勝手言っているような混沌とした状況が一番頭のひねり甲斐があると思うのだ。(そういうのが嫌いな人もいるだろうけど)

課題は全部出したのであとは忘れず試験を受けるだけ。長かった。