練習

去年松本研に1週間くらい滞在していた takechi さんが明日公聴会という話で、その発表練習に出る。

質問応答システムの研究について初めて聞いたのでけっこうおもしろかった。ryu-i さんのツッコミが的確なのはいつものことで参考になるが、yotaro-w くんの指摘も自分では気づかないことばかりだったので、聞くたびにはっとする。スライドに関する質問より研究に関する質問をしすぎて時間取らせてしまったのではないかと危惧するが……。

ドクターの人ともなると、いろいろ試しているのだなあと再認識。

質問応答システムとなると大きくなりすぎて、個々のモジュールをいじる人は「ここをよくすれば全体のパフォーマンスがよくなる」と信じていじるしかないわけだが、すでに動くシステムがないと組み込んで試せないのは痛い。機械翻訳自然言語処理では大きなシステムが必要な部類に入るが、これも正攻法でやろうとすると、個々のモジュールが揃っていないとそもそも文を入れて文が出てくるところまで行けないわけで、翻訳できたからと言って性能をどう評価すればいいかという問題は置いといても、なにか出てくれるところまで行かないとインパクトに欠けるよなあ。

人間の脳も小脳が機械学習でいうところの教師あり学習大脳基底核強化学習、大脳皮質が教師なし学習に対応する(このあたり専門用語ですみません)という話があるように、言語理解もいろいろな学習組み合わせる必要があると思うので、統計一辺倒も正しいとは思わないが、統計翻訳だと自分でシステム作るところまでは比較的簡単に行けるのが好きである。