きむら

母が徳島、父が香川の出身で、家では両親は関西アクセントの標準語のようなものを喋っているのだが、お互い自分の育った言葉で会話すると話が通じない(隣の県なんだけど)というのを聞いて、ほんまかいなと思っていたのだが、たしかに徳島や香川には変な言葉が多い。

母曰く四国に住んでいる人は山猿だと大阪や京都の人たちから馬鹿にされて来たが、四国は山ばかりで山一つ越えたら交流がほとんどなくなるので言葉が通じなくなったりと、もともと方言のバリエーションが増える土地柄らしい。また、平家の落ち武者が山間に集落を作って隠れ棲んだりと、古語が比較的方言として残っているのも特徴だそうだ。

なにかの弾みで四国の方言や九州の方言をいろいろ見ていると、どうやら徳島では昔猿のことを「きむら」と言っていたらしい。しかしまたなんできむら……