工学部離れ

2006年8月17日付けの日経朝刊に載っていた記事だが、大学の工学部離れに歯止めがかからないらしい。国公立大の半分が倍率2倍に達せず、私大の工学部の45%が定員割れとのこと。

代ゼミでチューターをしていた数年前はここまでひどくなかった記憶があるのだが、少子化の影響以上に急速に工学部が流行らなくなってきているな……。学費も馬鹿にならないし、工学部行くなら私立に行く人少ないのだろうなあ。

松本先生から「倍率3倍あったらちゃんとほしい人が取れるけど、2倍だと取りたくない人も取らざるを得ないし、2倍を切ってしまうと負のサイクルに入ってしまって出られなくなる」と以前聞いたが、工学部は NAIST だけでなく(NAIST情報科学研究科を修了すると工学修士が取れる)旧帝大系除いたらどこも負のサイクルに入っているのではないか?

でもたしかに最近は工学部で黙々とやりそうな学生は減ってきたのかもしれない。教えてくん・くれくれくんや、一から十までお膳立てしても食べようとしない人とか(「教えて」「くれくれ」はまだ意思表示するだけまし)、ここ10年だけでも増えた気がする。レポートやエントリーシートも他人のものをコピペするなんて自分の感覚では信じられないのだけど、そんなことする人普通にいるしねえ。

チューターで思い出したが、代ゼミの寮の寮長がたまたま代ゼミの模試の部署にいたので、模試の日に体調が悪かった人にあとから特例措置として寮の自分の部屋で時間計って提出するのを認めたことがあり、それで味をしめたのかそのあとの模試で「体調悪かったので休んだのですが、模試受けられますか?」と言ってきたので同じように渡したら、1回目と違い2回目は普段の成績からするとありえないほどいい成績が返ってきていて(寮生は進路指導用に模試の成績が本人と寮の両方に届く)、これは先に模試受けた人から回答をもらってマークしたに違いないよねえ、ということがあった。(ちなみにその人はその後も懲りずに「体調が悪くて」休んでしまったと言ってきたが、それ以降特例措置がなくなってしまった) 模試なんて良くも悪くも自分の実力が反映されていてなんぼだと思うのだけど、スコアが高く出るだけで喜ぶ人もいるんだよねえ。なんともはや……。