ブリュッセル

現地時間の夕方空港に着くと、SeJo (ベルギーの開発者で PPCJava の人)が Firefox の帽子を被って待っていてくれることになっていたので、出口に出て見渡すとそれっぽい人がいたのですぐに分かる。ちなみに彼の姿は以前の GWN に出ていたのでこっちは分かっていて、向こうは分からないだろうのでこっちから事前に写真を送っていたのだが、聞いてみるとベルギーにアジア人なんて来ないから中国人か日本人に見える人だけ気をつけて見ていたらすぐ分かったし、自分の帽子を見て引き寄せられるように来たので usata だと確信した、と言っていた :-P

空港には他に kingtaco (アメリカの開発者で AMD64 の人)、kloeri (デンマークの開発者で Alpha とか Apache とかいろいろやっている人)が来ていて合流。空港から車で10分くらいのところに住んでいるという SeJo の車で空港近くのホテルまで送ってもらい、そこで wolf31o2 (アメリカの開発者でリリースエンジニアリングとか catalyst とか作っている人)と wolf31o2 の彼女と会う。なんか今回の FOSDEM は彼女連れで参加している人がやたら多かった。オープンソースでいまの流行は彼女と一緒に来て観光しながら楽しむことですよ!! とか言ってみる。

他にも前日から現地入りしている開発者が同じホテルに何人か泊まっているはずだったが、スペインから来ていた人たちは FOSDEM の前夜祭(ベルギービールが飲み放題らしい)に参加しに行ったらしく、hanno (ドイツの開発者)は体調が悪いと言っていたので、前述のメンバー + Wine の開発をしている Gentoo ユーザ(ドイツの人)と SeJo の家の隣の店で食事。

ベルギーは大きく分けて北部にオランダ語系のフラマン語を話す人たちが、南部にフランス語系のワロン語を話す人たちがいるのだが、ブリュッセルではみんなフランス語が第一言語になるようで、店員も(片言の英語は通じるが)フランス語。このメンバーの中にはフランス語が話せるのは SeJo しかおらず(SeJo はカナダ系らしく英語とフランス語が話せる)、SeJo が FOSDEM の行き方を調べに自分の家に戻っている30分ほどの間は、基本的に英語しか話さない我々のところには店員がメニューを聞きにきてくれなかった。

ベルギーは実はワインってあまり好んで飲むものではなかったのだが、けっこううまかった。SeJo は日本の寿司とか刺身が好物で、日本語か中国語を勉強したいらしい。話してみるとけっこう強烈な人で、zoe さんをヨーロッパに輸出したらこんな感じか? という印象。今回の FOSDEM は patrick が対外的な折衝を担当していたのだが、他の参加者はみんな口々に「なんで SeJo じゃないの??」と異口同音に言っていて、信望も厚いし技術だけではなく人を動かす力も持っているのはすごいことだと思う。

ホテルは個人部屋にもできた(というか会計上はそのほうが簡単)のだが、20人くらいでホテルのほぼ全室を占拠することになっていたし、夜他の人とも話したいなということで kloeri と同じ部屋にしてもらって、どういう経緯で Gentoo に入ったかなんて話をした。他の人たちも言っていたけど、やっぱり Gentoo はコミュニティがすごくみんな優しいので楽しいから開発者になった、というのが大きいなあ。