ベンチャー

ベンチャー起業論の特別講義が午後丸々あったので行ってくる。研究者が起業するときにはどういうところが気をつけないといけないポイントだとか、どういうようなところから(主に金銭面での)支援を受けることができるかとか、会社を回していくためにはどういう判断をしていかないといけないか、とか。

基本的に学外の人を招いて講師になってやるのだが、なかなかおもしろい。グループディスカッションでは自分が思いつかないようなこと言ってくれる人もいる。ただ学生は片手で数えるほどで、しかもほとんどの学生はバイオの人だったので、普通の講義とは少し違うような感じ。NAIST から起業するとしたらバイオの人が多いのかなあ。

そもそも起業するべきかどうか(研究者って自分の収入という意味ではそんなにお金にとことん執着する人は少ないと思うが、ベンチャーキャピタルから融資を受けようと思ったら儲ける気がないベンチャーには融資したがらないのでなんとかしないと、とか)というところも話してくれたのでけっこう新鮮でためになった。いつかは儲かればいいということで、短期的には全然金にならないことでもやっている人とか、本業が他にあるので赤にならないくらいならいい、とかいうベンチャーの人もいるとか。研究なんて10個やって1個当たれば御の字(9個は無駄遣いとか言われるのだろうけど)という認識をけっこうな人と共有していることを知ったのも有意義であった。なにが無駄かというのはよく分からないのだよな。