そうめん

なぜかいままで人生の中でそうめんを作ったことがなかったので作ってみる。

とはいっても乾麺があるのでゆでるだけ。自分で打って作るわけではない。

なんだこれは。こんなので食べられるようになるのか。20数年の人生におけるプチ衝撃が走った瞬間。これを作ると言うのはパソコンのパーツを買ってきてプラモデルよろしく組み立てるだけなのに自作とか言ってしまうくらいおこがましい。

というのは、家では父が他の家族の分まで料理するのは3年に1回くらいしか見た記憶がないのだが、その数少ない料理がそうめんとそばで、大学入るまで包丁も握ったことがなかった自分としては、父も料理できるんだ、すごいなあ、と子ども心に思っていたわけだ。しかしこれはカップ麺に湯を注ぐのと大差ないような気が……

普段から料理している人はなに当たり前のこと言っているんだと思うのかもしれないが、それまでやったことない人にとっては、実際にやってみないと難しいも簡単も分からないものだなあ、と思ったの。そうめん作るなんて馬鹿でもできるじゃん、なに言っているの、と言う人に対して、料理したことない人が、自分がいかにそうめんの作り方が分からない(難しい)と思っているのか理解してもらうのは大変だろうな。(しかも自分がいったんできるようになってしまうとできなかったときの気持ちが理解できなくなる) 当たり前になってしまった人としては、そういう人が来たら食材や調理器具を揃えて目の前で一通りやってみせてあげて、あとはその人に一から全部やらせる、というのが一番親切なのかな?