Perl の本

最近必要に迫られていくつか Perl に関する本を読んでいるのだが、どれも内容はともかく訳がいまいち。

今日読んだのはPerl データマンジング データ加工のテクニック集という本で、テキスト形式や CSV 形式、HTML や XML を解析する方法がまとまっていて、切り口としてはそこそこおもしろかったのだが、全体の評価をすると、誤訳らしいところはないものの、カタカナ語が多くて閉口する。(そもそもタイトルからして「マンジングってなんだよ」という感じだが) 日本語に直したら分かりやすくなるかというとそういうものではないが、アトリビュートなどと普通に書かれていると、これは英語で読んだほうが早いのではないかと思ったりもする。

実家にいるときに読んだのは Effective PerlPerl プログラミング救命病棟で、前者は1999年に出た本だが後者は最近出た本。どちらも勉強にはなったがどうもぎこちない文章。Perl Effective は「Perl らしく書くにはどうしたらいいか」分かるとあったので読んでみたところ、たしかに Perl はこういう処理が苦手なのでこう書くと速くなるとか、アルゴリズム的なこともいろいろ書いてあっておもしろかったので、もっと訳がこなれていればよかったのに、と少しもったいなかった。Perlプログラミング救命病棟のほうも、こういうふうに書き直すとメンテナンス性が向上するとか、実際過去のコードを引き継いでしまいそうになったらどうすればいいか(コードうんぬんの前にまず前任者を捕まえて聞け、と書いてあって、なるほどと思った)実践的なことが書いてあっておもしろかったが、こちらも訳がところどころ下手で奥歯にものが挟まった感じ。

結局いちばん読んでいて勉強になるのはマニュアルページだという結論。Python と比べてコード以外に日本語や英語で読めるものが多いというのは、活字好きな自分としてはよいところだと思う。