先日takekiくんが広島出身だということを知ったが、広島を題材にしたということで最近こうの史代『夕凪の街 桜の国』を読んだ。少し前から店頭で平積みになっていて、何回か買おうかどうか迷ったのだが、やっぱり読んでおこうかなと思って購入。もしかこれがジャケ買いというやつ？
戦争っていうのは戦地に赴いている兵士だけのものではなく、本国に残って夫の帰りを待っている妻も戦争だし、疎開先で田んぼの中遊んだりする子どもも戦争だ、というのは小松先生がときどき言っていることで、自分もそう思うが、この漫画は十分とは言わないがそういう「戦争」を描いた作品としてはこれまで見た中でいちばんよく書けていると思う。欲を言うと、これでもまだ直接的なので、もっと日常生活に焦点を当てたほうが効果的であったろう。
この本には「夕凪の街」と「桜の国」という2つの作品が収められているが、「夕凪の街」を自分は読みたかったんだ、と思った。書きたいことはいろいろあるがちょっといまは忙しくて書けない。残念。
