USE フラグ

Gentoo はパッケージのカスタマイズを集中管理しているのが便利な点の1つなわけだが、それはそれでなかなか難しいものがある。たとえば複数のパッケージが同じ USE フラグを使ったとすると、それぞれの USE フラグが各パッケージで同程度に安定しているかというと、そうではなかったり。

gtk2 に対する ~gtk2 (unstable USE フラグ?) みたいのを用意したらこの問題は解決するような気がするが、パッケージごとに微妙に USE フラグの意味が違ったりするケースもあるので、個別に設定する手間と集中管理する利便性のトレードオフかな。

たとえば以前 gcc には java という USE フラグがあり、これがオンであると gcjコンパイルされていたが、gcj は不要だという人も相当数いたし、クライアントとして java をサポートしたパッケージを入れたいということと、java のネイティブコンパイラをインストールしたいというのは違う、ということで、結局 nogcj という USE フラグが代わりに導入された、などといったことがあった(いまは gcj に変わったかも)。

一長一短なところはあるが、パッケージごとに USE フラグのオンオフできることだし、そうするとやはり集中管理が楽なのではなかろうか。