隣り合わせの灰と青春

兄がネット通販でベニー松山「隣り合わせの灰と青春」を買ってくれたのですぐさま読了。

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隣り合わせの灰と青春―小説ウィザードリィ

隣り合わせの灰と青春―小説ウィザードリィ

思えばこれは自分が小学3年生か4年生のときファミコン必勝本(アスキーのハイスコアという雑誌かと思っていたが、記憶違いのようだ)とかいう雑誌に連載されていたもので、「ウィザードリィ友の会」というコーナーと一緒に、ウィザードリィを買う前から毎週楽しみにしていたものだった。(よくよく考えると「友の会」も「やっと村正を50本揃えました!」とかいう投稿ばかり来るコーナーで、なんであんなコーナーが何年も存続できたのか謎)

実際のところは小学3年生には「灰と青春」は漢字が難しくて全部は読めなかったのだが、毎回見開きの絵がとても好きだったので一応それだけは見ていたし、ファミコン版のウィザードリィが発売になったら真っ先に買ったくらい惚れ込んでいた。小学5年生だか6年生だかのとき、連載はすでに終了して単行本になったらしい、ということは知っていたのだが、1000円以上の本は「高い本」と自分では思っていたし、そもそもいくら探しても近所の本屋では見つからなかったので、とうとう買えずじまいだった。

……が、読んでみたところ、たいしたことない内容だった。思えば自分がゲームにのめり込んでいくきっかけとなったのはこのゲーム、ひいてはこの小説なのだが、あの当時これをちゃんと読めていたらゲームなんてやってなかったかも……。

むしろ同じ作者の「風よ。龍に届いているか」(同じくテーマはウィザードリィ)は高校生のとき読み、こちらは名作中の名作だと思ったので、これと比較してしまうとどうしても目劣りするせいかもしれない。

風よ。龍に届いているか〈上〉

風よ。龍に届いているか〈上〉

風よ。龍に届いているか〈下〉

風よ。龍に届いているか〈下〉