オトナになる方法

紅茶王子(19)のクオリティに打ちひしがれる姿を見てか、山田南平の他の作品も全部揃っているから読んでみれば、内容はそんないいとは思わないけど、と『オトナになる方法』とそのプロローグ(久美子&真吾シリーズ)を渡されるので読んでみる。

なかなかどうして、とてもおもしろい。下手をすると紅茶王子よりいいかもしれない(まだ半分しか読み終わっていない)。こういう作品を書いたのが彼女の17歳から21歳(オトナになる方法1巻時点)のときというのだから、とてもかなわないなあと思う。

こういう漫画を小学生や中学生のときから読んでいる女の子たちと、ドラゴンボールだかダイの大冒険を見てのほほんとしている男の子たちが同じ目線でものを見ているわけがないように思える。野球なら5回裏でもう3点リードされている感じ。

中学高校と男子校だったせいかもしれないが、男の子だけの兄弟(ひとりっこ含む)のうち99%は少女漫画を読んでいないと思う(実際学校でそんな話しなかったし)。そのことを hiro くんや okayama くんに喋ったら、「少女漫画読んでいる男の子はもうちょっといるんじゃ……(hiro くん曰く95:5くらい)」と言っていたので、実は自分が思ったより少年文化・少女文化の垣根は低いのかもしれないが、中学生や高校生の段階でこういう漫画が読めていた人たちは心底うらやましい。