4年間

今日は夜行バスに乗るまでの間、あやちゃんと会うことになっていたので渋谷の画廊に向かう。

待ち合わせの時間には15分遅れで着いたのだが、開口一番「早かったね!」と言われる。いったいなんだと思われていたのだろう ;-p しばらく見ないうちにとてもきれいな女の人になっていたのでびっくり。

あやちゃんに会うのはとても久しぶり。電話では数回喋ったことがあるのだが、実際会うのは代ゼミ卒業以来ではなかろうか。彼女が美大に在学していたとき、作品を出している美術展がある度にはがきをもらっていたのだが、ずっと行かずじまいだったのだ。年何枚、という単位ではがきが来ていたのに返事の1枚も書かないでとてもひどい人だったように思う(ごめん)。

そんな状況なのに今回は行ってみようと思ったのは、今年は過去の清算をしようと決めたからだ。実際喋ってみると代ゼミの楽しかったころを思い出すばかりなのだが、大学に入ってからいい意味で変わった部分にも気づかされ、東大も悪い思い出ばかりじゃなかったかな、と思った。

画廊に展示してあるものを見終わると、美大に入ってからいままでの全作品も見せてもらった。作品に圧倒されるのもさることながら、自分が大学に入ってからなにもしていないのに、その間彼女はずっと作品を作り続けてきたのだな、と劣等感を抱く。そう思って「ずっと描いてきたなんてすごいよ」と言うと、「描いてないよ、いまは彫っているんだよ」と笑っていた。

ふと自分のことも考えると、こういうように日記にせよ技術的な文章にせよ一

応は書いているのだが、これは文章を書いているとはいえない、自分の中から搾り出すようにして出てきた想いがこもっていない、というのと同じなのか、と納得。大学が合わなかった、なんて話も延々とするのだが、ほとんど交流がなかったにもかかわらず妙にお互いの体験が似ているので不思議に可笑しかった。

彼女も含めて昔の友人にあまり会わなかったのは、大学に入ってからの自分にあまりに納得がいかなかったから、というのが最大の理由だが、もっと会って屈託なく喋ればよかったな、と思う。

今年はいい年になりそうだ。