立ち止まり考えてみる時期が来た

午前中は上の子を教会に送るついでに元日礼拝に参加する。普段は子どものための礼拝があるのだが、今日はないし、大人の礼拝もすぐ終わると聞いて。久しぶりに参加すると新鮮。子どものころは(中学に入るまで毎週通っていたが)教会の話はさっぱり頭に入らなかったのに、40になってようやく話していることが分かるようになった。賛美歌を歌ったりする雰囲気も子どものころ受けた印象と全然違うのだが、強制的に連れてこられているからではなく、自分の意思で来ているからかな。自分は強制されると本当にやる気をなくすので……。

例年ながら、昨年の抱負の点検。

家族のこと(身体的にも、精神的にも)を第一に優先する。

年初は色々あったし、下の子の妊娠中も色々あった(前置胎盤だった)が、なんとか無事産まれて、育休こそ取得しなかったものの2週間強休暇を取り、仕事の量も大幅に減らし(半分くらい)て在宅勤務を駆使し、家族優先にできていると思う。ただ、家族での情報共有と考え方のすり合わせをもっとスムーズにしたい(物理的なホワイトボードによるスケジュール共有を止めて、Google Calendar を共有するようにした)。

学部の授業(入口)について再考するとともに、就職先(出口)についても考える。

B1 向けの授業の2つで去年とやり方を変え、よくも悪くも手ごたえを感じる。「高大接続」と言えば聞こえはいいが、要は大学1年生はほとんど高校生と同じという前提で、少しずつ専門性を高めていく道筋を立てる必要がある。出口について、研究室の学生、ほとんどは勝手に自分で行き先を見つけてくるのだが、行き先が見つからない学生の斡旋をしたりする。AI ブームもそろそろ下火になりつつあるので(2019年の後半が、下がり始める転換点だと思っている)、こういう状況でも来る学生を大事にしていきたい。

国内外で高く評価される研究に取り組む。

国内でのプレゼンスは(自分自身ほとんど国内の学会に参加していないので)よく分からないが、上記の NAACL にフルペーパーで通った研究(言語処理学会年次大会若手奨励賞)を含め、トップカンファレンスでそれなりに発表できた(国内の大学でトップ5)。(ワークショップではなく)メジャーカンファレンスの本会議での発表と、論文誌への投稿が課題。

3つ合わせて100点満点だと、去年は70点かなぁ。それぞれ10点ずつマイナスがある感じ。ただ、去年はそもそもベースラインがすでにマイナスだったので、それからすると70点は頑張っていたのでは、と思わなくもない。なんとなく何がマイナスの原因(遠因)かという想像はつくのだが、本当にこんなことでベースラインがマイナスになるのか、と半信半疑。結局ほとんど時間が取れずにここまで来てしまったが、世の中もだいぶ進展があったので、今年度中に解決したい。

そして2020年の抱負。

  1. 家族を大事にする。下の子が健康に育つのはもちろん、上の子の精神的なケアも。保育園やシルバー人材も含め、周りのサポートを最大限に得ながら夫婦で協力していきたい。実家のメンバーも含め、身体を大切に。
  2. 国際的に高く評価される研究に取り組み、論文誌に投稿する。国内の学会・研究会にはあまりリソースが割けないので、国際会議・国際誌への投稿や国際学会の仕事を優先する。大学院生がしっかり博士号を取れるようにサポートしていきたい。
  3. 一度立ち止まって考える。最近はかなりアウトプット重視で来たが、AI/NLP 的には去年から今年にかけてが(少なくとも日本では)ターニングポイントになると踏んでいるので、2021年以降の5-10年間にどういう方向に舵を切っていくのかについて、改めてインプットをしつつ、じっくり考えてみたい。