リモートで参加をしても大丈夫

育児参加休暇の14日目である。正確には、11-13日は有給休暇なので(今年度に5日間取得しないといけないので)、有給消化であるが。

午前中は少し時間をもらって研究室の ACL 読み会にリモートで参加させてもらう。Google Hangouts Meet を使って(質問等は Slack で都度書き込んでおいたりして)やってみたが、特に問題なくできた。しかしこれ、うまくやるためにはもっとアクティブな人がいないといけない気がする。NL 研(情報処理学会自然言語処理研究会)の幹事をしていたとき、Twitter を監視して書き込んだり、ニコニコ生放送のコメントを拾ったりしていたが、そういうふうにファシリテートしてくれる人がいるかどうかで結構違い、現在の研究室の環境的には悩ましい。(ビッグラボでは効率的なやり方が、PI 一人しかいない環境で効率的とは限らない)

紹介してもらった論文の中では下記が興味深かった。

  • Chen et al. Neural Machine Translation with Reordering Embeddings. ACL 2019.

翻訳には原言語と目的言語の語順の並べ替えの問題があり、原言語を目的言語のような語順に並べ替えてから翻訳したり、あるいは目的言語を原言語のような語順で翻訳してから並べ替えるような手法が統計的機械翻訳の時代には研究されていて、自分も並べ替え手法をいくつか研究していたのである。ニューラル翻訳時代になって、並べ替えの問題を陽に解かなくてよくなった(下手に並べ替えをすると精度が悪化するという報告もある)のだが、正解の並べ替えの情報を使うと実は翻訳精度が向上するという話もあり、どうするのが正解なのだろうか? この論文では割と簡単な手法で並べ替えの情報を入れていて、効果があるようなので、よい話だと思う。しかし自然言語処理はすっかり Transformer がデフォルトになってしまった感があるのだが、なんで Transformer でいいのかがよく分からない(まあ、そもそも bag-of-words でもそこそこ解けていたタスクもけっこうあったが)。Transformer ベースの手法、研究的にはよいのだが、実用的にはあまり使いやすいわけではないと思うのだが……。

Amazon Prime Video で見た「ヒポクラテスの誓い」がおもしろかった。もともとはWOWOW で放送していたドラマらしい。「アンナチュラル」のような法医学を巡る話なのだが、5話で終わりというのもちょうどいい感じで、展開にハラハラした。下記のリンクは Amazon Prime Video に直接リンクが張れないので DVD に張っているが、Amazon Prime Video のリビューでも評判が高いのは納得。

連続ドラマW   ヒポクラテスの誓い [DVD]

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