アノテートすると時間が過ぎていく

午前中は国際会議の原稿 x2 にコメントを入れる。毎週何がしかの原稿にはコメントを入れている気がする。

お昼は非常勤講師の方とランチ。日野キャンパスは昼休みの時間に食べられる場所の選択肢がほとんどないのがネック(行って帰ってくる時間、料理が出てくるまでの時間を考えると、国道20号沿いまで行くのは厳しい)。

午後はオフィスアワーで新入生の研究について聞く。以前は研究テーマについては学生が発案したものは(せっかく自力で考え付いたものだし)やってもらっていたのだが、一昨年くらいから考え方を変えて、発案段階で(つまり手を動かしていない状態で)微妙だと思うものはダメ出しをすることにしている。このようなやり方に変えてからは、割と歩留まりが上がった(今年の査読付き国際会議の採択率は研究室からは6割で、以前の2割前後から大幅に向上)気がする。

というのも、ネタの段階で「これがパーフェクトにうまく行ったとして、どれくらいのインパクトのある研究か」というのは分かるわけで、その段階でイマイチなものはどれだけ頑張ってもイマイチなので、メインのプロジェクトとして手を動かす意義はあまりないと思っているからである(結局国際会議に投稿しようという段階で、煮ても焼いても食えないネタのまま書くのはお互い苦しい)。

ただ、それは全くやってはいけないという意味ではなく、サブのプロジェクトとして勝手にやる分には止めないし、おもしろい結果が出たらメインのプロジェクトに昇格させることもアリだと思っている。やってみたら予想に反して意外な結果になることはあるし、やること自体が経験になることもあるので。

そのあと、サーバ管理。再起動したらミラーリングしていた RAID 1 が RAID 0 で認識され、マウントできずに止まっていたのだが、どうも /etc/mdadm/mdadm.conf に level=raid1 と書いておかないといけなかったらしい。UUID を指定しているなら、自動で読み込んでくれると思っていたのだが……(mdadm --detail --scan で自動生成したものなので、level=raid1 がついてなかった)。

午後は文部科学省国費留学生の内諾書を執筆する。彼のやりたいこととうちの研究室は研究テーマがあまりマッチしていない(研究計画書に書いてあるような研究テーマは、うちの研究室ではできない)のだが、研究テーマがよりマッチしているであろう NAIST や東北大を案内したところ、それぞれメールしたら断られたそうで、それはかわいそうだと思ったし(少なくとも3校から内諾をもらわないといけないことになっているのに)、うちの研究室に来るなら研究テーマを変えてもいい、ということだったので、多分どこか受け入れてくれる研究室があるなら研究テーマにそこまでこだわりはないのだろうと思って。ぶっちゃけ、もし仮に彼が本学に配属されたとしても、彼が研究室に来るころ、自分はどこで何をしているのだろうか……。(2021年4月に博士前期課程に入学する予定の学生)

夕方は B3 の学生たち3人とメンターとで、アノテーションミーティング。実際のデータを見ると色々話したくなる。50文くらい見ながらあれこれ決めたり議論したりしていると、あっという間に2時間。楽しい時間はすぐ過ぎてしまう。B3 の人たちは、これヤバいところに来てしまった、と思っているかもしれないが……。