赤ちゃんに後追いされるのと違う

今日の午前中は学生アルバイトの打ち合わせで国語研に。以前(小谷研があったとき)は農工大の学生がよく学生アルバイトに来ていたそうだが、小谷先生が定年退職され、自分がほぼ入れ替わりで首都大に来てからは、だいたい首都大の学生がプログラミングのアルバイトの供給源になっていて、これまでは研究室内の学生で募っていたのだが、今年はどうも研究室内に希望者がいなかったので、(研究室の基礎勉強会に出てくれていた)B3 の人たちに声をかけたところ、2人がそれぞれ別のタスクに手を挙げてくれたので、仲介しているのである。

国語研のアルバイトは、アルバイトとはいえ研究関係なのでそれぞれ内容が少しずつ違っていて、もう片方のアルバイトは割と開発寄りの話(長期)なのだが、こちらのアルバイトは割と研究寄りの話(短期)なので、どういうデータがあってどういう手法でやればいいか、ということを相談したりする。自分自身、自然言語処理の分野に来たのは学部生のとき、自然言語処理の「し」の字も知らないときに XML プログラマーとして国語研のアルバイトで日本語話し言葉コーパスのアルバイトに携わったことがきっかけなので、自然言語処理のバックグラウンドが全然ない人でもこうやって研究所でアルバイトして「もしかしたら研究するのも楽しいかも」と思ったりするかもしれないので、うちの学生には積極的に国語研のアルバイトを紹介していきたい。

昼からは Universal Dependencies シンポジウム に参加する。実はこれまで自分で CoNLL フォーマットのデータは触ったことがあるのだが、universal dependencies は使ったことがなく(学生が使ったことはあるけど)、今後少し使いそうなので、情報収集がしたかったのである。あと、最近日中英の句構造解析の研究もしているので、言語による違いもどういうのがあるのかなと(日本語と英語は明らかに違うが、中国語も英語に近いかと思いきや、そういうわけでもなさそう)。

内容は大変勉強になって、やはりときどきはこうやって学外の人の話を聞いた方がいいなと思ったりする。あと、お久しぶりにお見かけする人もちらほら。最近はほとんど大学以外の研究イベントには行かないレアキャラになっているので……。

夕方は途中で抜けさせてもらって国際会議の原稿2件(+論文誌の原稿1件)の確認。9月は比較的楽な時期のはずなのだが、結構やることがある。マクドナルドで原稿 PDF にコメントを入れていたのだが、2つ隣に(1つ席を空けて)座っていたおじさんが黙ってずっとこっちを1時間以上見ていて(知り合いというわけではない)、こちらが終わって帰ろうとしたら一緒に帰ろうとするのでちょっと身の危険を感じ、速攻で片付けて店を出て後をつけられないように行動した。何がしたかったのだろう。(妻が最近大学の駐車場の入構票を車に置いてコンビニに行ったら、知らない男性にガン見されてコンビニ内で後をつけられたと聞いて、ちょっと怖くなった)