ワイワイとみんなで揉んでいいものに

今日は南大沢でオープンキャンパスの日だが、自分は特に出勤要請はないので別の仕事。正確には、7月と8月に南大沢のオープンキャンパスが2回あり、7月の方で模擬授業を頼まれたのだが、翌日は授業日で祝日なのに出勤しないといけなかったから、8月なら OK だけど7月は勘弁してください、と言ったら外してもらえたのである。

そういえば、7月には日野キャンパスでのオープンキャンパスも予定されていて、台風のために前日中にキャンセルが決定されたのだが、当日は結局数百人の来訪者がいて、結局情報科学科は学科長(貴家先生)が学科説明会等をされたそうだ。まあ、キャンセルは決まっていたけど当日は特に天気が悪かった訳ではないし、見学したい人からすると来たのに何もない、というのはがっかりするだろうし……。ちなみに 情報科学科と電子情報システム工学科は代わりに8/20に研究室公開をすることになった ようだ。自分は沖縄出張のためにいないが、広報係の学生に説明を頼んでいるので、興味のある人はお越しいただければ幸いである。

午前中はメール処理をしたり、論文のコメントを入れたり。お盆休みのせいで、なかなか時間が取れていない。

お昼からは未踏ジュニアの中間合宿に呼んでいただいたのでゲストとして参加。今年の高校2年生の代から、未踏ジュニアのスーパークリエータ認定された生徒(や情報オリンピックで優秀な成績を収めた生徒)が出願できる「科学オリンピック入試」というのをスタートするので、どういう人たちがどういうことをしているのかな、と思って興味があったのである。自分自身、「未踏ユース」という開発プロジェクトには参加していたので、だいたい雰囲気は分かるのだが、もう15年前の話なので……。

行ってみると、とても懐かしい雰囲気で、自然言語処理のコミュニティとは違い、ちょうど「情報科学若手の会」の合宿に参加しているような感じでよかった。オープンソースソフトウェア開発コミュニティなんかに近い、とにかく手を動かそう、何か作ろう、みたいな雰囲気。自然言語処理のコミュニティは、とにかく作るというのはあまり評価されず、ちゃんと歴史的経緯を押さえて着実に進める次の一歩、みたいなのが重視されると感じるが、どちらがいいとか悪いとかいう話ではなく、違う文化だなぁと思うのである(自分は自然言語処理のコミュニティが居心地がいいので今まで続いているが、もともとはオープンソースソフトウェア開発コミュニティから情報系に来たので、恩義を感じているのは後者の方)。

やはりこういう会に出て思うのはちゃんと動くものを作っているのはすごいし、スーパークリエータに認定されていなくても、こういう合宿に参加して揉まれているだけで十分意味があるので、スーパークリエータ認定はなくてもよかったのかもなぁ、と思ったりする。高3で採択された場合、スーパークリエータ認定の前に出願しないといけない問題は、出願時点で認定されていなくても、面接のときまでに認定されていればいいので、高3での採択でも「科学オリンピック入試」に出願できるのであるが……。(蓋を開けてみたらあまり未踏または未踏ジュニア利用の出願がなかったら、この要件を緩和することを検討することになるだろう)

ちなみに今年の情報科学若手の会も参加申し込みを受け付け始めたらしいので、高校生・高専生、研究室配属前の人で興味のある人は参加してみるといいと思う(他に旅費の支援がない人には旅費の補助も出るので、自腹参加の人でも交通費の負担はそこまで大きくないはず)。情報科学若手の会に参加していると、全員未踏に採択されているのではないか、みたいに感じるくらい、未踏に採択される人が多かったと思う……。