「一番じゃなきゃダメですか?」とは言わず

午前中は東京都都市外交人材育成資金外国人留学生特別選抜(博士前期課程)のウェブ面接。Google Hangout を用いて面接し、画面共有してプレゼンテーションしてもらったりしたが、接続等特に問題なく終了(事前に接続チェックは済ませてある)。

自分が大学院入試委員のとき、博士後期課程はインターネット経由で面接が受けられるようにした一方、博士後期課程は原則として数学の筆記試験があるためにウェブ面接が認められていないのだが、この奨学金に紐付いた博士前期課程の入試だけはウェブ面接が認められている。受け入れ体制を考えると、全体にはウェブ面接を開放できなさそう。また、この入試だけは博士前期課程で10月入学ができるのだが、こちらに関しては一般にも開放してもいいのではなかろうか?(大学院教務委員(長)のときにこれができるように変えればよかったのだが、大学院入試と大学院教務をうまく連携させないといけないので、当時の自分の経験では無理だった)

午後はオーストラリアからのインターン生のオリエンテーション。オーストラリアのニューカッスル大学から首都大に交換留学生として去年の夏から来ているのだが、交換留学生の期間が終わったので、4週間インターンシップをしたい、と連休前後に問い合わせがあったのである。たまたまシステムデザイン学部でも、オフィシャルにインターン生を受け入れる制度が今年度から始まった(昨年度までは、国内の学生も海外の学生も、非公式に各研究室で対応していた)ので、うちの研究室の第1号インターン生である。数学科の学生だそうで、4週間で成果が出るかどうか微妙なところであるが、ニューラル機械翻訳を動かすことくらいは少なくともできると思うので、何か学べるとよいなと思っている。

夕方は南大沢に移動して B1 の基礎ゼミナールの授業。ビブリオバトルの2回目。みんな1回目でやり方には慣れているようで、スムーズに進む。前回は時間がなく参加できなかったが、今回は(まずチームに分かれてチャンピオンを選抜し、そこから先は代表戦としたので、シードとして)自分も参加。しかし自分は最低得票(最下位タイ)で、みんなちゃんと選ぶ目があっていいなと思ったりする。プログラミングにせよなんにせよ、学生の仕事は教員を乗り越えて先に行くことだと思うので、どんどん先に行ってほしい。

先週の土曜日に保育園の大掃除で仕事ができなかった影響で、夜は国際会議関係の仕事。出だしの投稿数が少なかったために2回〆切を延長したのでスケジュールが押しているのだが、最終的にはそれなりの投稿数になったため、査読者が少し足りない(あるいは1人が読まないといけない本数が多い)見込みなので、追加で査読者を依頼。深層学習時代になってトップカンファレンスは軒並み投稿数が増えた(倍増)ようだが、増えたのはトップカンファレンスだけで、それ以外は特段増えてないのでは?と思ったりする(時間差で来るのかもしれないが、多分そういう感じではない)。もう少しトップカンファレンス以外も含めて学会というコミュニティの運営について考えないと、裾野が育たないのではなかろうか?