編入の単位認定難しい

午前5時に起きて2時間ほどメール処理をしたり。学部教務のお仕事の精神的負担が大きすぎて、このところぐったり疲れている。

午前中は学部教務委員の仕事の引き継ぎ。情報科学科の学部教務委員は2年目なのだが、情報通信システムコースの学部教務委員(情報科学科と兼任)は1年目なので、引き継ぎ項目があるのである。実は情報通信システムコースの学部教務委員は前年度に引き続きやってもいいと言われていたのだが、今年に情報科学科に引き継いでおかないと、情報科学科の中に情報通信システムコースの学部教務のやり方を知っている人がいなくなってしまう(情報通信システムコースの歴代の学部教務委員はみんな電子情報システム工学科に行ってしまった)ので、ここで自分が知識を受け継いでおく必要があったのである。

昼休みには年度末の評価面談。「なにか最後に言うことはありますか」と言われて、教育、研究、大学運営、社会貢献の4項目全て、かなりがんばったと思うので、これで最高評価でない項目でなかったらおかしいと思います、と主張した。これまで大学運営の項目で S 評価をもらったことがないのだが、昨年度の学部教務委員長は本当に大変だったので……(まだ終わっていないし)。

午後は南大沢に移動して、前年度学部教務委員長として、編入学生の単位認定作業。高専生が主だが、学士入学の学生もいたりする。システムデザイン学部の学生はここで認められる単位によって南大沢まで授業の履修に来ないといけないかどうかが左右されるので、学生にとってはかなり重要な作業なのである。

原案は学生が作成して、各コースの学部教務委員の先生と話し合って決めたものが出てくるのだが、以前は完全に学生に任せていたら単位認定される科目がやたら少なくて大変だったことがあり、過去に同じ高専出身だった学生がいた場合はそのときに認められた科目は何であったかというデータベースを蓄積することになって、現在は編入生に事前にどの科目はどの科目として認められていたか、という情報を渡しているようで、かなりスムーズになったそうだ。そのため、今回も、前年度委員長から「今年は簡単ですよ」と言われていたので、ただぼーっと見ているくらいでいいのかと思ったいた。

しかし、蓋を開けてみると全然そんなことはなく、それぞれの科目の単位認定の責任者が順繰りに編入学生の単位認定申請書を確認していくのだが、本学でのシラバスと高専でのシラバスを照合して、かなり厳しく判定する人とそうでない人がいて、厳しい人はシラバスが8割一致していないと認定してくれないので、認定してくれなかった場合、他に認定してくれそうな科目があったら「こっちでは認定していただけますか」というのを交渉する必要がある。しかも、全員分の申請書を見終わって担当者が帰ってしまうともう認定してもらえなくなるので、他の人の申請書を見ている非常に短い時間で高専の科目と本学の科目の最適マッチング問題を解く必要があり、競技プログラミングをしているのかと思うくらいのハードさ。学生自身が書いた申請書にない単位でも取得していれば認めてもらえることがあるのだが、その場合は本人の全取得単位を確認して(個人情報なので、個別に事務から出してもらう)高専でのシラバスを見て他の科目で申請できないかをフル回転で考えて提案するわけだが、これ「簡単ですよ」というレベルの作業ではないような……。

結局南大沢に行かないといけない学生が少し出てしまったのだが(高専での履修科目の関係で、最初からそのような申請をせざるを得なかった人もいたが)、なんとか大部分の単位を回収できたので一安心。もっと適当にやっているのかと思っていたが、こんなしっかりやっていたとは、これで人生変わる人もいるだろうから当然だが、学部教務は奥が深い。14時から17時半までフルで立ちっぱなし(中腰)で頭も使ったので、終わったらヘトヘト。これは大変だ……。