修士なら日本語力が欠かせない

午前中は B3 の研究室インターンシップ。今年は(今年も)アノテーション実習をしているが、学部学科の再編でこの制度も来年までで終わりなので、来年は別のやり方(2020年度に向けた試行をする年)にしようかなぁと思ったりする。

お昼はフィリピンからの留学生が20名弱首都大を訪問するということで、本学の学生を交えたランチに出席したり、研究室紹介をしたり。フィリピンでも文字通りトップ校の学生たちなので、滅茶苦茶優秀なのだが、情報系の学部でも大学院に進学する人はほとんどいないだとか、授業では(仕事で使うからと)ほとんど PHP だとか聞くと、それは大学というよりは専門学校っぽいなと思ったり(見方を変えると、実践的なすぐ役立つ教育をしているわけで、今の文科省は両手で賛成かもしれないが)。

あとで学部長経由で聞いたところ、うちの研究室に大変興味を持ってもらった学生がいたようなのだが、残念ながらうちの研究室は博士前期課程の学生は日本語が喋れないと受け入れていないので、お断りせざるを得ない。うちの大学院、修士の授業は全部日本語なので、日本語が読み書きできないとお手上げなのである。学部の授業を英語にしろと圧力をかけてくるくらいなら、まず大学院の授業を英語にしてからやるべきだと思うのだが、なかなかそのようには回っていない。

午後はオフィスアワーのあと、論文誌に投稿予定の原稿にコメントしたり、推薦状を作成したり。言語処理学会の論文誌が年に4回〆切の同期査読システムになったのはすばらしく、投稿時期と査読対応時期に目安ができて大変ありがたい。特に学生が卒業して就職したら査読のコメント対応が難しくなるので、就職前に(採否はどうであれ)全部方が付くのは嬉しい。結局昨年度は論文誌に2本投稿する予定だったが、1本は投稿して照会後判定になって全く対応できるできずに取り下げる羽目になったし(査読してもらった方々に申し訳ない)、もう1本はそもそも投稿すら取りやめることになったので。

M1 の後半〜M2 の前半ではまだ十分な成果になっていなくても、M2 の後半には十分な成果になっていることも多いし、このシステムをうまく使って、修士の研究は査読付き国際会議に投稿できなくても、論文誌に投稿するサイクルを確立していきたい。(本人というより研究テーマによるのだが、国際会議に挑戦するタイプの学生と、論文誌に投稿するタイプの学生がいるので、うまく組み合わせて研究をうまく成仏させたい)