インターン行くと社会が見えてくる

午前中はデータ構造とアルゴリズムの演習。2回目の授業なので実験室である。とはいえ、数年やってみた経験から、最初はウォーミングアップを丁寧にやることにしていて、実験室に来てから最初の2回はそれぞれ「Aizu Online Judge にアカウントを作り、Hello World! を submit する」「コーディングスタイルを意識して簡単な四則演算をするような問題を解く」という目標を設定して演習をしてから、アルゴリズムの問題を解くような形にしていて、たぶんこういう授業をここ以外で受ける機会がないのでは、と思ってこのようにしている。

なんでこのようにしたかというと、着任して1-2年は首都大生(情報通信システムコースの学生)が何を学んでいて何を学んでいないかをよく把握しておらず、B4/M1 の学生は漠然と NAIST の M1 の学生と同程度ではないかと思っていたのだが、え、これも知らないの、あれも知らないの、ということが多々あって、これは B1/B2 のカリキュラムに根本的な問題がある、という結論に達したのである。そのため、情報通信システムコースでは B1/B2 で履修できる情報系の専門科目が10科目しかなかったところを今年の入学生(情報科学科)からは20科目以上に倍増したので、この学生たちが B4 になるころにはだいぶ違うのではないか、と期待している。

お昼からはオフィスアワーで2件の 1:1 ミーティング。1週間どれくらいの時間をオフィスアワーに確保しておけばいいのか不明だが、今週は月曜日が祝日だったので、イレギュラーに設定してあるのである。

午後は研究室の全体ゼミ。一昨年くらいから後期の全体ゼミは基本的に B3 向けに夏休みのインターン報告と学会参加報告(随時)、共同研究・受託研究等の紹介をしてもらうことにしていて、インターン先の話は知らないことも多いので楽しみにしている。共同研究・受託研究の話は自分も参加しているので把握しているが、それぞれ参加していない学生は他の学生が何をやっているのか知らないことも多いので、こうやって全体で共有してもらっているのである。