科学史のテーマとしてもおもしろい

午前中は情報理論の授業。先週暗号理論の話をしたので、少し時間を取って「イミテーション・ゲーム」のダイジェストを見せたりする。結局現代の数論に基づく暗号以前の古典暗号は頻度で解ける、というのを分かってもらいたかったのである。

それに関連して Amazon Prime Video でサジェストされた BBC の「シリーズ いま 明かされる情報戦 ヒトラーの暗号を解読せよ (吹替版)」を見てみた。

これもおもしろい。暗号理論の解説としても分かりやすいと思うが、科学史として ENIAC の裏で発明されていた計算機の話を丁寧にしているのが好感持てる。リタイアしたらこういう科学技術史の研究をしてみたいなぁ。

午後は進捗報告を聞く。そろそろ夏休みに入ってしまうので、夏休みに何をするのかはみんな決めていってくれそうだろうか。就職活動は収束してきたようなので、一安心である。大学院の博士前期課程の外部受験生について、新卒で就職活動をする予定の人はもううちの研究室では受験を認めていないのだけど、結局今年も博士前期課程の出願者は5人いたし(出願することは認めたが、事情で出願しなかった2人の社会人は除く)、これくらいの人数でないと見学してもらうだけで一苦労なのである(全員 TOEIC は800点以上あると聞いているので、うちの大学院入試はどうやっても受かると思うけど、うちの研究室の定員に入るかどうかは数学次第)。