説明にデモがあるならやりやすい

朝少し早く出勤して英語で研究紹介のスライドを作成する。20分くらいで(日本語バージョンをベースに)30分弱のスライドを作成したが、自転車操業なのでこれが限界。

11時から30分間、フィリピンからの訪問学生10人強を相手に自然言語処理の紹介をする。事前にニューラル日英機械翻訳のデモとニューラル英文法誤り検出のデモを用意してもらっていたので、大いに受けて質問責めに遭い、大成功でよかった。去年も対応したのだが、去年は(国際会議の発表練習を兼ねて)学生に話してもらったところ、先方は国内でもトップクラスの学生たちなのでちゃんと説明すれば理解できるのだが、情報系出身の学生たちばかりではないため、お互いかなり厳しかったようで、今年は少し変えてみたのである。(去年説明してくれた学生の名誉のために補足すると、英語的にはスムーズに話せていたが、専門知識の問題で理解困難であった、ということである。恐らく同じ内容を日本語で説明しても、分野外の人に説明するつもりで説明しないと難しい)

お昼は学生たちとランチ。半数くらいの学生から、サインを求められたり、握手を求められたり、写真を求められたりと、こんな喜んでもらえたのは初めてでびっくり。専門を聞いたら、電気電子がもっとも情報系に近かったが、他は土木工学とか経営とかの専門なので、やはりデモが不可欠で、かつ機械学習もしっかり説明しないと難しい。そのうち電気電子の専門の学生が同じテーブルに座ってくれたのでたくさん話したが、インターンシップの制度も詳しく知らなかったようで、色々教える。同じテーブルの半数が女子学生だったので、女性エンジニアはスーパーウェルカムだし、大学院から専門を変えても遅いということはないと話したが、これでエンジニアリングに興味を持ってもらえるだろうか。(アメリカの大学であれば PhD 学生は授業料免除でお給料が出ることも知らなかったようだ)

午後は機械翻訳の勉強会。今日はメインの留学生がいなかったので、資料英語、説明は日本語でやってみた。しかしオブザーバーの留学生はいたので、説明も日本語でやった方がよかったのかな、と思ったりもする。

そろそろ B4 も M1 も実験が回ってきたようだ。まあ、来年の言語処理学会年次大会で発表する人は、12月の頭に目次発表をしてもらい、そこで発表の可否を判断するので、今月中にベースラインとなる部分は動作していなければ厳しいわけで、それに向けて実験をする、というわけである。

10月下旬だが、もう研究室の GPU サーバが混みすぎで使えない、という話。GPU は全部で26枚あり(電源の問題で使用可能になっていないのがさらに10枚)、研究室の学生数は25人なので、1人1枚は必ず使える枚数があるのだが、少し交通整理が必要なのかもしれない。一応、研究室の中で GPU を用いた深層学習の研究をしているのは13人なので、平均的には1人2枚使えるはずなのだが……。