保育者を6年かけて OJT

保育園の運営委員会。保育者の俸給表を作っている(正確には更新している)のだが、どのように昇給するか、どこまで昇給するか、というのは保育者に対してどのように期待しているか、ということをダイレクトに反映しているので、色々難しい。(このような重要な制度設計を、数年間しか子どもを預けない親がしていていいのか?と思ったりもするが)

基本的には0歳で入った子を卒園まで見届けると一通りの保育者のサイクルを回した感があるそうで、6年間で OJT が終わる、というような育成プログラムという考えで、給与体系を再構成。平均勤続年数が10年を超えているので、これくらいのサイクルは妥当なところだとも思う。

あと、保育園の重要な運営に関することは、現在20年選手のベテラン勢が相談して決めているそうだが、こちらはもう少し冗長性を確保してほしい、と親から注文をつける。ご近所の子が通う保育園は今年の4月に開園してこの9月までに既に2回園長が変わっていると聞いて、そんなコロコロ変わってほしいわけではないが、あまりに仕事の属人性が高いと、その人がいなくなったときに困るのでは、ということである(基本的に辞めない職場なので、突発的にそういうことが起きるのは事故や怪我のときだろうけど)。

東京都の保育師(正規職員)の平均年収は270万円弱というデータがあるが、希望年収は300万円ということで、基本給でそれくらい払えるようにできるといいな、と思ったりする。(シフトの都合で全員が入らざるを得ない義務的な残業代を入れるとそれくらいになるようだが、基本的にはほとんど残業がない職場なので)

夕方は国際会議の原稿の添削。なんだか常に添削をしている気がするが、投稿数を減らしてクオリティを上げる段階に入っていきたい。うちの研究室の大学院生(博士前期課程)は査読付き国際会議への投稿を修了要件の一つとしていたが、書く意欲がない学生を精一杯引き上げて書いてもらうのは、今年度を限りにもう止める、ということである(その布石として、査読付き国際会議ではなく arXiv への投稿で修了要件を満たす、というようにポリシーを改定した。一応、論文は英語で読み書きする、というのは覚悟して入ってきてほしいので。)。