言いたくはないことを言うのも仕事

今日も朝から喉が痛いのだが、朝から夜まで公開期末評価(大学院生の半年ごとの研究室合同進捗報告)があるので、行かざるを得ない。冷や汗がダラダラ出る。

午前中は痛み止めを追加し、なんとか耐える。一応公開期末評価は建前上誰でも聞けることになっているので、先日のオープンキャンパスに来ていた高校2年生2人も聞きに来ていた。夏休みに開催される公開期末評価だと、平日開催の SD フォーラムより紹介しやすいので、来年のオープンキャンパスで、研究に興味ありそうな高校生には声をかけてみようかな。

お昼休みには、今年度の夏季入試でうちの研究室志望で合格した学生たちに、来年度の研究室の定員を考慮して、他研究室に行くかどうするか、というような面談をする。本当は合格した人は全員受け入れたいのだが(昨年度まではそうしていたが)、全員受け入れると研究室の研究的なキャパシティオーバーであることが今年はっきりしたので、断腸の思いで決断。外部受験生なら仕方ないかなと思えるが、今回の面談対象は全員内部生だったので、お互いつらい(優秀な外部受験生が内部進学生を押しのけた形)。

自分は基本的には来るものは拒まず去るものは追わず(他大学と併願して他大学に行く人は奨励するし、退学したいという人は退学してもらうし)というポリシーなのだが、今年は査読付き国際会議の研究室での採択率は1割を切っていて、投稿数が多くても平均的な採択率で採択されるかと楽観的に考えていたのだが、1つ1つの論文にかけられる時間が減ると、どの論文も十分に推敲できず全滅する可能性があるということが分かり、無理なものは無理、と言うしかない。論文を書くに当たっては、英語力的な問題、プログラミング力的な問題、機械学習力的な問題、の3問題あるが、大学院入試は英語力と数学力を見るので、プログラミング能力以外は大学院入試の成績順に取るのが合理的なのである。(本当はプログラミング能力も、専門試験として考慮できるといいのだが)

一応、去年までの経験から今年は内部進学生といえど定員を超えたら断るよ、とアナウンスしており、研究室の定員をオーバーする可能性が高い学生たちには、他大学を受けることを(割と粘り強く)勧めたり、受かっても他研究室に回ることになる可能性が高いので、真剣に考えてほしいことを、ゴールデンウィーク明けくらいから毎月のように伝えたりしていて(あまり言い過ぎてもよくないとは思うが)、もう自分のできることはなかっただろう。十分(心の)準備をする時間はあったわけで……。

結局来年度の M1 は5人で確定で、冬季入試ではうちの研究室は博士前期課程の希望者は受け入れない、という形になりそう(冬季の博士後期課程の入試は何人か受ける予定)。人文系出身の人にとっては選択肢が少なくなるのだが、人文系出身で自然言語処理を研究したい人は、まだ NAIST 松本研が第2回目入試も第3回目入試もあるので、ぜひそちらを受けてほしいと思っている。

昼休みはひたすら事務処理タイム。NLP 若手の会シンポジウム(YANS)の書類など、色々な書類があるので次々に印鑑を押すお仕事。YANS は聴講4人を含め10人が参加予定。YANS に参加しない組もどこか(台湾とか?奈良とか?)行ければいいのだが、どうだろう……。

午後の公開期末評価、部屋のエアコンが効きすぎていて手が痛かったりしつつ、なんとか終える。帰る前にもう一度痛み止めを飲む。もう少し早く終われば病院に行けたのだが、厳しい……。