AIとビッグデータが超ブーム

体調が最悪だが、論文の〆切もあるので息も絶え絶えに学生の原稿にコメントする。吐き気と戦いつつ、体調が悪くて居室でまんじりとしていたりするが、仕事にならない……。

昼からは研究室の研究会(全体ゼミ)。最初は在学生による自己紹介と(簡単なチュートリアルも兼ねた)研究紹介をしてもらっている。過去の研究でも、こんな研究もしていた、というのを新入生が知ることで、色んな研究テーマがあるのだな、と思ってもらえるといいな。うちは研究室で「これをやって」というのはないので、学生の気が変わったら別のテーマになったりして、テーマに多様性があるのである。

もちろん、M2 だと「これ以降、研究テーマを変えると修論が書けない」というポイント・オブ・ノー・リターンな点があるので、その場合は「そのテーマを深堀りしたいのかもしれないけど、来年3月に修士号がほしいならこっちのテーマに戻って」という「指導」をすることがある。自分も学部時代の卒論に関してはそういうことを複数の教員から言われて心外だったことがあるので、なかなかそのように言いたくはない(やりたくないことをやらせたくはない)のだが、教員になった今はなぜそう言われたのか意味が分かるし、忠告下さって感謝しているので、「良薬口に苦し」だと思って、教員の立場で言うことにしている。

夕方は南大沢に移動して学部1年生のオリエンテーション。うちのコース、3年生で日野キャンパスに来るまでは、専門の授業もほとんどないし、せっかく来たのにコースの教員と会う機会がほとんどなく、モチベーションが上がらないという問題があるようで、それの回避のために企画されていると聞いたことがある。確かに専門の授業が全然ないと、サークルやバイトに精を出すのは仕方ない気もする。

毎回4-6人のグループで少し歓談するのだが、今日は「先輩ですか?」と言われてビックリする。20歳くらい若ければ先輩かもしれないが……(そういえば自分自身が新入生のときは新歓も自分だけはみんなスルーしていたが、むしろ20歳のころより若返っていたりして)

あと毎年何がきっかけで入学したのかを聞いているのだが、いつもは「ゲームが好きで」「ゲームを作りたくて」という学生がいて、うちのコースではゲームは作らないから、サークルに入った方がいいかも、あるいはアートコースに行くといいよ、という話をするのだが、今年は「人工知能に興味があって」「ビッグデータを研究したくて」という学生が大半で驚いた。受験生の世代まで浸透しているのかー。それぞれ、20年後はおろか10年後にどうなっているかすら、保証はできないが……。