マイノリティであるからこそ大切に

今日は娘の保育園の卒園式だったが、体調不良ということで欠席。

立ったらフラフラするし、手足は痺れるし、脱水症状っぽいので水分補給をしてみたところ改善したが、つらい……。

International Women's Day というのに合わせて「自分のキャリアに影響を与え、現在につながる手助けをしてくれた人」を紹介する、という企画にメリーランド大の Hal Daume III が一連のブログ記事を書いていて、どれも名文で舌を巻く。

研究者としてだけでなく、大学教員として育ててもらった、という話が随所に出てきて(そういうお題だが)、激しく同意(自分も学部生のころから現在に至るまで、大学教員として育ててもらった、もらっている、と常日頃思う)である反面、自分のキャリアに影響を与えた女性は誰か、と考えると、ほとんど名前を挙げることができずに愕然とする。原因は何か分からないが、日本はこの分野に女性が少なすぎるのである。

そこで、情報系の分野に女性をもっと増やすのは自分の仕事の一つだと思ったりする。大学教員に女性を増やそうとすると、まず博士後期課程に進学する女性を増やす必要があり、そのためには修士に進学する女性を増やす必要があり、そのためには学部に進学する女性を増やす必要があり、結局高校まででアクションしないとだめかな、という気になる。そもそもなんで女性を増やしたいのか?と言われたが、女性に限らず情報系の多様性を上げたいと思っていて、人文系出身、飛び級多浪・多留、社会人経験者など、いろいろある多様性の中の一つである。(多様な人が、長く色んな形で働きやすい職種である、というのもある)

自分の研究室も、多様性という観点からは反省することばかりで、留学生の数も少ないし、女性の数も少ないし、他分野出身、社会人経験者や回り道をしていた人の数も少ないし、もっと色んな人に来てほしいと思っている(多様性が低いと、どうしても内輪向けになってしまい、マイノリティへの配慮がなくなっていく)。来年度、留学生は2人→3人に微増、女性の数は5人→7人に微増、非理工系出身者の数は2人→5人に倍増、社会人経験者の数も2人→5人に倍増するので、どう変わるか楽しみにしている。